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広島県呉市「二河公園の桜」への注目度上昇。「すずさん」に会いに行く「聖地巡礼」で(2)

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広島県呉市「二河公園の桜」への注目度上昇。「すずさん」に会いに行く「聖地巡礼」で(2)

二河公園で遭遇したリン(左)とすず ©2019こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

全国で公開中のアニメーション映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の「舞台」の地・広島県呉市では、漫画原作の設定をもとにした「聖地」を巡るスタンプラリー「待っとるよ 呉」が2020216日まで開催中だ。

主人公「すずさん」に会いに行く「聖地巡礼」で注目度が上昇している「二河公園」エリアにあるスタンプ設置場所は、「鶴岡一人記念スポーツ会館」だ。鶴岡一人氏(1916年~2000年)はこのエリア出身の元プロ野球選手・監督だ。

二河公園エリアでは戦後、野球場などが建設された。このため、桜の木の本数は戦前に比べると減ってはいるが、桜が咲く時期には地元の人々が花見をする場所となっている。

前作「この世界の片隅に」が2016年に公開された前後から、漫画原作や映画に登場する花見の舞台として、映画制作に対する支援者や作品のファンが訪れ、そうした人々が桜の時期には花見をする場所ともなってきた。


「二河公園の桜」はファンアート作品のテーマにもなっている

土浦市内の映画館で展示されている「二河公園の桜」をテーマにしたファンアート作品
土浦市内の映画館で展示されている「二河公園の桜」をテーマにしたファンアート作品

長期間にわたって前作が連続上映された映画館として知られる茨城県の土浦セントラルシネマズのロビーで行われているのが、「水口マネージャー」によるファンアート「#今日の水口さん展」出張展示だ。その中に、20184月の「二河公園の桜」と、「水口マネージャー」が現地での花見をもとに制作した作品が展示されている。

二河公園エリアの桜は、春の盛りの時期にはどのように咲いているだろうか。「この世界の片隅に」ファンの日高勇樹氏撮影の写真を掲載する。

満開の桜(写真/日高勇樹氏提供)
満開の桜(写真/日高勇樹氏提供)
桜の背後には戦争で亡くなった方々のための慰霊碑が見える(写真/日高勇樹氏提供)
桜の背後には戦争で亡くなった方々のための慰霊碑が見える(写真/日高勇樹氏提供)
すずとリンがのぼったシーンを想起させる枝ぶりの桜の木(写真/日高勇樹氏提供)
すずとリンがのぼったシーンを想起させる枝ぶりの桜の木(写真/日高勇樹氏提供)

なお、スタンプラリーは2020216日までの予定なので、桜の時期の前に終了している。スタンプラリー参加者は、スタンプを集め終えたスタンプラリー台紙を、くれ観光情報プラザに持参すれば、こうの史代さんが描いた呉観光ポスターを印刷したクリアファイルがもらえる。賞品が予定数に達した場合、引き換えは終了する。スタンプラリーの問い合わせは、くれ観光情報プラザ(TEL0823237845)へ。

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「『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』見える人・橋・電車」と題した、片渕須直監督と原作者の漫画家こうの史代さんのインタビューが、好評発売中の旅行読売臨時増刊『昭和の鉄道旅 復活編』(定価1000円)に掲載されている。呉市、広島市の「聖地巡礼」がテーマ。


旅行読売臨時増刊「昭和の鉄道旅 復活編」
旅行読売臨時増刊「昭和の鉄道旅 復活編」

Writer

藤原善晴 さん

月刊「旅行読売」編集部に2019年12月まで勤務。現在読売新聞東京本社文化部。瀬戸内海が見晴らせる広島県安芸津町風早(現・東広島市)生まれ。レトロブームということもあり、最近は「昭和」という言葉に敏感に反応。また、故郷が「令和」の典拠となった万葉集ゆかりの地であるため、福岡県太宰府市、奈良県、富山県高岡市、鳥取県など各地の「万葉集」ゆかりのニュースにも目を光らせている。