桜の名所・上田城
桜に彩られた東虎口櫓門と南櫓・北櫓(写真/上田市マルチメディア情報センター)
公園として整備された城跡
御城印を集める城旅がブームになっている。家紋や天守のスタンプを添える城も多く、絵柄の楽しさから集めたくなるのも分かる。ブームにのって、戦国武将・真田ゆかりの城の一つ、長野県上田市にある上田城へ出かけた。
真田と聞いて“幸村”を思い浮かべる人は多いだろう。本名は信繁。父・昌幸は1583年に上田城を築城した人物だ。
上信越道上田菅平ICで下りると15分ほどで上田城跡公園へ着いた。桜の名所としても有名で、ソメイヨシノなど約1000本の桜は例年4月上旬から見頃を迎える。堀や土塁、石垣などが随所に見られ、隅櫓3基と櫓門1基もある。
徳川軍に2度も勝利!
天守については不明だが、2018年の発掘調査で昌幸公の時代と推定される金箔瓦が出土した。「鬼瓦の破片と思われます。もしかしたら天守閣があったのでは? と楽しんでください」と上田市観光課の宮下淳夫さん。
断崖絶壁の岩壁を生かした城壁は難攻不落で、真田軍は強かった。1585年に7000人余の徳川軍に2000人余で対戦。1600年には3万8000人もの徳川軍を2500人余で迎え撃ち、いずれも勝利を挙げた。上田市立博物館ではそんな歴史を案内している。
昌幸と信繁が率いた強い真田軍も、関ヶ原の合戦では敗戦軍となり上田城は破却。昌幸の代わりに城主となった長男・信之の移封後、代わりに入った仙石忠政が3代城主として復興した姿が今に残る。
御城印は眞田神社と公園隣の上田市観光会館で昨年4月から販売し、12月末までに計1万6250枚も売れている。登城記念に買い求めた。
文/松田秀雄
施設データ
上田城
TEL0268-23-5408(上田市観光課)
http://www.ueda-cb.gr.jp/uedajo/
(出典 「旅行読売」2020年4月号)
(ウェブ掲載 2020年3月14日)
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