日本三大夜桜の高田城へ
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高田城三重櫓と桜並木(写真/上越観光コンベンション協会)
わずか4か月で築城
徳川家康の六男・忠輝が築城した高田城(新潟県上越市)。現在、一部を除いて高田公園(2020年4月1日から高田城址公園に名称変更)として整備されている平城だ。野球場や陸上競技場などもあり、面積は約50ha。「広いなぁ」というのが第一印象だ。
高田城は石垣が積まれず、土塁をめぐらしているだけで、天守も建てられなかった。本丸の土塁は高さ約10mもある。大坂の陣が迫り、完成を急ぐ必要があったからだという。伊達政宗を総裁に上杉景勝、前田利常らが関わった天下普請は、約4か月で完成を見たといわれている。
現在、1993年に再建された三重櫓が高田城のシンボルになっている。1、2階は城関連の資料を展示し、3階は妙高山などを望める展望室だ。
約4000本のソメイヨシノ
この城の魅力は何といっても桜だ。高田公園と周辺を合わせ約4000本のソメイヨシノが植えられている。毎年4月に高田城址公園観桜会を開催。外堀にずらりと桜が咲き誇る光景は、想像するだけで心が躍る。夜間はライトアップされ、日本三大夜桜の一つにも数えられている。期間中は約120万人が訪れ、高田城が最もにぎわう季節だ。
文/田辺英彦
![ソメイヨシノに彩られる高田城三重櫓(写真/上越観光コンベンション協会)](https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/uploads/2020/03/17/d72ed9d5ad8e83d58b9db688fca367e89fcd0154.jpg)
<施設データ>
高田城
☎025・526・5915(高田城三重櫓)
(出典 「旅行読売」2020年4月号)
(ウェブ掲載 2020年3月17日)
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