古墳の魅力をカードで紹介
各古墳でカードは大人用と子ども用がある(写真は七輿山古墳の子ども用)
無料でカードを配布中
群馬県は、東日本最大の古墳大国。その魅力を広く知ってもらい、古墳への理解を深めてもらおうと2019年から「ぐんま古墳カード」を配布している。訪れた古墳と一緒に写真を撮り、近隣の資料館などカード配布施設で提示すると、カード1枚を無料でもらえる。
そんな中から、群馬県でおすすめの古墳を厳選。ぜひ現地を訪れ、カードをゲットし、古墳の魅力に触れてほしい。
太田天神山古墳
東武伊勢崎線太田駅から1㌔ほどにある。墳丘の長さは約210㍍あり、東日本で最大の前方後円墳だ。「大王の棺」と呼ばれる非常に格調高い長持形石棺が使われており、畿内ヤマト政権と深い関係にあった人物の墓だったなど諸説ある。カードの配布は、太田市立新田荘歴史資料館で。
軍配山古墳
玉村町の水田地帯にぽつりとある竪穴式の円墳。高さ約6㍍、直径約40㍍で、墳頂まで上がれる。銅鏡や玉類など出土品の質が高く、地元の有力豪族の墓といわれる。神流川合戦の際に、織田家の武将がここに本陣を構え軍配を振るったと伝わる。カードの配布は、玉村町歴史資料館で。
綿貫観音山古墳
上越新幹線線高崎駅からバス30分ほどにある前方後円墳で、墳丘は全長97㍍。横穴式石室の玄室(死者を埋葬する場所)は長さ約8.2㍍あり県内で最大だ。2020年の秋に国宝に指定された出土品は、群馬県立歴史博物館に展示されている。カードの配布は、高崎市歴史民俗資料館で。
七輿山古墳
藤岡市にある全長150㍍の前方後円墳で、国指定史跡。6世紀代の古墳としては東日本最大級だ。現在、墳丘には桜などの木々が植栽され、藤岡八景の一つになっている。上信越道藤岡ICから約10分にあり、南へ500㍍ほど離れた場所には伊勢塚古墳もある。カードの配布は藤岡歴史館で。