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ギャラリー有田(有田)【旅する喫茶店】

場所
> 有田町
ギャラリー有田(有田)【旅する喫茶店】

カフェルームに色とりどりのコーヒーカップが並ぶ

 

2500客の有田焼コーヒーカップと過ごす時間

有田焼が生まれて400余年、朝鮮から来日した陶工がこの地で陶石を発見したのが事始めである。以来、さまざまな窯が誕生し、今日でも有田焼は抜群の知名度を誇る。その魅力の虜(とりこ)になった1人に久保田豊さんがいる。ギャラリー有田の創業者であり現会長だ。

「有田焼のコーヒーカップが集まり過ぎてしまって…… 。それを展示するスペースを作ろうと1986年にカフェレストランを始めました」と話すのは奥さま。

カフェルームや個室などを囲む窓や壁に設置された棚に展示されたカップは、その数約2500客という。訪れる客は自身で選んだカップの形と彩りを目で楽しみ、有田製セラミックフィルターを使っていれたコーヒーを味わう。

なかには豊さん一番のお気に入りという相集窯(そうしゅうがま)島本悠次作紅富士など、高価なカップも多数ある。しかし、陶磁器は使ってこそ。遠来の客人は、まずは時間をかけてカップ選びをするそうだ。

レストランのおすすめは、有田名物の呉豆腐(ごどうふ)を使ったメニュー。呉豆腐は、豆乳に葛やでんぷんを混ぜて凝固させたもの。「有田名物ごどうふ膳」(1518円)や、呉豆腐のスイーツ類の人気が高い。

駅に近いので、ここでお気に入りを見つけてからの有田散策がいい。

カップ
左から相集窯紅富士、柿右衛門窯、ハローキティとコラボしたオリジナルカップ
ドリップ
有田製セラミックフィルターでドリップ。ブレンドコーヒー500円など
売店
陶磁器の販売も行う

ギャラリー有田

住所:佐賀県有田町本町乙3057

交通:佐世保線有田駅から徒歩3 分

TEL0955-42-2952

(出典 「旅行読売」2021年3月号)

(ウェブ掲載 2021年5月7日)

 

旅行読売出版社「旅する喫茶店」2021年9月1日(水)発売 定価1430円(税込)

Writer

篠遠泉 さん

1956年、東京生まれ。出版社勤務を経て旅行記者、レジャー産業コンサルタントとして活動。得意分野は温泉、クルーズ、アジア圏など。共著やプロデュースに『ぶくぶく自噴泉巡り』『地中海クルーズ完全ガイド』(以上、山と溪谷社)など多数。

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