朝食激戦区の札幌に新風!
京王プレリアホテル札幌のビュッフェ朝食イメージ
食材の魅力PRし生産者を応援
札幌駅前にそびえる京王プレリアホテル札幌(北海道札幌市)では、「“まだ知らない”北海道を朝食から」をコンセプトにした新しいプロジェクトをスタートした。
札幌といえば、ホテルが提供する朝食の激戦区。どのホテルも道産の食材を生かした個性あふれる料理を提供し、観光客の楽しみの一つになっている。「朝食でホテルを選ぶ」とさえ言われ、素泊まり形式でホテルに滞在し、各ホテルを巡りながら朝食の食べ比べを楽しむ旅行者もいるほどだ。
そんな中、京王プレリアホテル札幌で今年度、道産の四つの食材に焦点を当て、朝食料理に生かす試みを始めたのが今回のプロジェクトだ。知名度の低い北海道の隠れた食材をクローズアップし、その魅力を広くPRするとともに、生産者を応援する目的もある。
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北海道大学とコラボした逸品
第一弾は「北大牛乳」を活用したメニュー2品だ。北大牛乳は、北海道大学の生物生産研究能農場で飼育されている約40頭の乳牛から絞った牛乳。同農場は1876年、札幌農学校の開校と同時に設立され、繁華な中心街にありながら身近に感じられる牧歌的な雰囲気は、北海道大学を象徴する光景にもなっている。
夏は大学内の草原で放牧されるため牧草を餌に育ち、冬は大学内で作られるトウモロコシや干し草を餌に育てられる。そのため一年を通じて味に大きな変化があり、味わう側としてはそれも楽しみの一つになっている。ただ、あくまで研究用のため搾乳量は1日約400㍑と限られ、これまでは「北大マルシェCafe&Labo」などでの一部成乳、提供にとどまっており、世間に知られることは少なかった。
新登場のスイーツとスープ
そんな北大牛乳を使って京王プレリアホテル札幌が提供する朝食メニューは、「牧場ロールケーキ」と「白いスープ」の二つ。牧場ロールケーキは農場風景をイメージし、夏や秋に見られる牧草ロールに見立てたもの。クリームはもちろん生地にも北大牛乳を使い、笹ときなこで彩りにもこだわっている。
白いスープは、北大牛乳と道産の卵、それにみずみずしく甘みのある新タマネギを使い、見た目からも爽やかな北海道を感じてほしい思いが込められている。
料理長自ら食材を厳選
京王プレリアホテル札幌の朝食はビュッフェスタイルで、その料理の一つとして今回の2品が提供される。調理を統括するのは、フランス料理界で最高名誉の一つである「レ・ディシプル・ド・オーギュスト・エスコフィエ」の称号を持つ洋食料理長・成田公洋氏。自ら生産者のもとを訪れ、その時々のおいしい食材を吟味し、最高の味わいへと調理してくれる。第二弾以降のメニューが今から楽しみである。