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Vert Café

場所
> 行田市
Vert Café

外観は下見板コロニアル様式と呼ばれる木造建築

歴史遺産のカフェで地元名物を味わい憩う

Vert Café(ヴェール カフェ)は、映画化された歴史小説『のぼうの城』の舞台、忍城(おしじょう)近くの水城(すいじょう)公園にあり、萌葱(もえぎ)色の擬洋風建築が目をひく。市のにぎわい創出事業の一環で、旧忍町(おしまち)信用組合の店舗を移築・復原し、公募で選ばれたカフェがオープンしたのは2018年。現在は2階の12 テーブルのみが客席だ。

1922(大正11)年建築の建物を復原したため、階段や厨房など飲食店としては使いづらい箇所もある。行田(ぎょうだ)に生まれ育ち、青年会議所の会員として地域を見つめてきた店主の山岸泰輔さんは、それを承知で応募した。地元活性化のため外部の業者には任せられないという思いからだ。スタッフは子育て世代の女性らを雇用し、約20人が交代で働く。1階にキッズルームも設けている。

「忍町コーヒーは、コーヒー豆専門店に発注したオリジナルブレンドで、注文を受けてから豆を挽(ひ)きます」と、山岸さんはこだわりと地元との共生を語り、地域のハブ的な役割を担う店を目指している。

ピタサンドは、行田在来の青大豆のおからを使ったゼリーフライ(行田名物の衣のないコロッケ)を精肉店に揚げてもらい、近所のピザ店に頼んでオリジナルのピタパン(中が空洞になった平たい円形のパン)を作ってもらっている。野菜の味が際立つルーが特徴の行田古代米カレーもあり、地元名物を味わうにもうってつけだ。

文・写真/田辺英彦

内観1
レトロな店内は土足厳禁。客席は間隔をあけ、授乳室も設置
内観2
窓からは水城公園の池も見える
グルメ
ピタサンドは自分で具を挟んで食べる。コーヒーとのセットも

Vert Café(ヴェール カフェ)

住所:埼玉県行田市水城公園2305

交通:高崎線行田駅から市内循環バス9分、水城公園下車すぐ。または秩父鉄道行田市駅から徒歩20 分

TEL:048-556-4330

(出典 「旅行読売」2021年4月号)

(ウェブ掲載 2020年6月22日)

 

旅行読売出版社「旅する喫茶店」2021年9月1日(水)発売 定価1430円(税込)

Writer

田辺英彦 さん

東京都大田区出身、埼玉県在住。旅行ガイドブック編集・執筆、出版業界誌執筆などを経てフリーランスに。東北・八幡平の温泉群と、低山ハイク、壊れかけたもの・廃れたものが好き。

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