福井藩「松平文庫」の翻刻プロジェクト始動
資料「少傅日録抄」(松平文庫・福井県文書館保管)
AI機能を活用し気軽に参加
国立歴史民俗博物館を中心に開発を進める市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻」では、福井県文書館所蔵「松平文庫」の翻刻プロジェクトがスタート。参加を募っている。
翻刻とは、くずし字などで書かれた古文書を、現代の文字に活字化すること。少数の専門家では膨大にある古文書を翻刻しきれず、市民参加型により解読を進めようという趣旨で始まった。
これまで15の翻刻プロジェクトを実施し、約5000人の参加により1400万文字を超える資料が翻刻されている。同プラットフォームにはAIによる「くずし字」自動認識機能を搭載しているため、AIの支援を受けながら気軽に翻刻作業に参加できる。
今回の松平文庫は、江戸時代に福井藩で作成、使われていたもの。公文書類をはじめ、越前松平家・福井藩校に伝来した書籍など1万点を超えるコレクションからなる。
<公式サイト>
(出典「旅行読売」2021年6月号)
(ウェブ掲載2021年6月3日)