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六曜社珈琲店

場所
> 京都市
六曜社珈琲店

1階店(写真)はモーニング、地下店はお酒も提供

京都・河原町通りで3代続くコーヒーの名店

河原町三条交差点から南へすぐの通り沿いにある六曜社珈琲店(ろくようしゃコーヒーてん)は、コーヒー好きに知られた店だ。1950年に地下の店から始まり、1968年に1階に店を広げ改装して以来、内装は変わらないという。

「祖父から豪華客船をイメージしたと聞いています」と語るのは3代目の奥野薫平(くんぺい)さん。船内の調度品を思わせる上質な革張りソファをはじめ、重厚な木製カウンター、1階入り口のシャンデリアなどシックな雰囲気。深い緑色の壁タイルは、京都の清水焼なのだそう。

現在は1階店を薫平さん、地下店を父で2代目の修(おさむ)さんが切り盛りし、異なるコーヒーを出す。1階店は祖父母の味を守りつつ薫平さんの代から自家焙煎(ばいせん)に。人気のオリジナルブレンドはネルドリップで抽出し、まろやかで深い味わいだ。一方、地下店は注文ごとにペーパードリップ。1階店にはない産地別約10種があり、約35年前に自家焙煎を始めた修さんのこだわりが垣間見られる。

「初代の祖父母のスタイルを守りながら、時代とともに日々を積み重ねていきたい」と薫平さん。喫茶店で過ごす時間を何より大切にするこの店では、コロナ禍で今は難しいが相席が当たり前だった。客同士が気遣いながら各々の時間を愉しむ、そんなサロン的な高尚さが漂う店内で、京都の喫茶文化も味わいたい。

文・写真/児島奈美

外観
小松左京ら多くの作家や文化人も通った
グルメ
コーヒーとともに手作りドーナツ(提供は12時~)も味わいたい

六曜社珈琲店

住所:京都府京都市中京区河原町三条下ル大黒町40

交通:京阪本線三条駅、または地下鉄東西線京都市役所前駅から徒歩5分

TEL:075-221-2989

(出典 「旅行読売」2021年9月号)

(ウェブ掲載 2021年9月30日)

 

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Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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