鳥取県琴浦町の地域おこし協力隊になった熱波師
サウナを通じて地域の魅力を伝えたい
サウナをテーマにしたテレビドラマが制作されるなど、ここ数年のサウナブームは驚異的。そんなブームの中、注目され
るようになったのが、サウナ内で発生させた蒸気をタオルなどをあおいで熱気を送る熱波師(アウフギーサー)の存在だ。
女性熱波師の五塔熱子(ごとう・ねつこ)さんが2021年5月、琴浦町の地域おこし協力隊となり、サウナを活用した地域振興に乗り出した。
「日本で初めて国立公園( 大山隠岐国立公園)内に設けられたサウナ『 Nature Sauna 』を拠点にするため、協力隊に応募しました。サウナの楽しみ方の一つである熱波(アウフグース)の普及を通じて、琴浦町の魅力発信にも貢献したい」
本名は石黒明日香(いしぐろ・あすか)だが、「熱波師として紹介してもらえるなら、活動名でお願いします」とのこと。「西日本でのアウフグースの普及が使命」と言い切る。
琴浦町は人口約1万7000人のコンパクトな自治体。「サウナを町民の健康増進に役立てるとともに、サウナやアウフグースの魅力を少しでも伝えたい」と五塔さん。協力隊の活動は最長3年間。女性熱波師の同町での活動は緒についた
ばかりだ。
(旅行読売2021年10月号掲載)
(WEB掲載:2021年9月22日)