【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(1)
東武スカイツリーラインの高架下にできた東京ミズマチ
10周年の東京スカイツリーの展望台に上る
東京スカイツリーが、今年5月に開業10周年を迎える。
日本一高いタワーのふもとには、300もの店舗を有する商業施設、東京ソラマチや水族館、プラネタリウムも軒を連ね、2012年5月22日、タワーのある街、東京スカイツリータウンとして華々しくオープンした。
あれから10年か……。最初はもの珍しかったが、今ではすっかり東京の顔になった。東京オリンピック開会式の展示飛行でスカイツリーの上空を飛ぶブルーインパルスの姿も記憶に新しい。
そんなことを考えていたら、久々に間近で見たくなった。当初は予約すらとれなかったが、最近は並ばずに展望台に入れる日もあると聞き、出かけてみた。
押上駅から徒歩3分ほど。正面から見上げる東京スカイツリーの迫力ある姿は、何度見てもため息が出る。
4階のエントランスから、エレベーターで、天望デッキに向かう。
開業当初は強風のためにしばしば止まった記憶があるが、改良を重ね、今はほとんど止まることはなくなったそうだ。
20秒で高さ350㍍の天望デッキに到着。窓に近づくと、眼下には東京の街が広がる。中年の夫婦が指さしながら、隅田川にかかる橋の名前を一つずつ挙げている。東京タワーの右手の緑は皇居だろう。天候がよければ、富士山が見える日もあるという。
さらに100メートル上にある天望回廊は、ゆるやかなスロープになっている。「自力で登る」という演出だそうで、まさに空の上をさんぽしている気分。最高到達点、451.2メートルの「ソラカラポイント」は、お約束のフォトスポットだ。
「人気アニメとコラボして回廊を装飾したり、主人公と写真が撮れるようなフォトスポットを作ったり、景色+アルファで楽しむ取り組みも強化してきました。10周年の5月に向け、何度も来たいと思ってもらえるような楽しいイベントを企画中です」
東京スカイツリータウン広報事務局の大和雅幸さんは、こう話す。
文/高崎真紀子 写真/斎藤雄輝
【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(2)へ続く(7月8日公開)
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住所:東京都墨田区押上1-1-2
交通:東武スカイツリーライン東京スカイツリー駅からすぐ
料金:天望回廊+天望デッキ3100円(休日は3400円)、天望デッキ2100円(休日は2300円)※掲載時の料金。最新のデータはホームページなどでご確認ください。
TEL:0570-55-0634
(出典:「旅行読売」2022年5月号)
(WEB掲載:2022年7月7日)