【お得きっぷで夏旅へ】東海エリアの5社の鉄印をお得にゲット(1)
国の登録有形文化財の郡上八幡駅本屋をバックにユニークな鉄印をカメラに収めた
JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷの旅へ
東海エリアのJR、私鉄を回るなら「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」がお得だ。JR東海と接続する16の私鉄路線が2日間乗り放題になる。今回はこのきっぷを使って、効率よく五つの「鉄印」を集めるおすすめコースを紹介したい。
旅のスタートは熱海駅から。きっぷは在来線改札内の新幹線連絡口でも購入できる。熱海駅からはこだまに乗り一気に名古屋駅へ。特急券を購入すれば4回まで「ひかり」「こだま」に乗車できるのもこのきっぷのメリットだ。
名古屋駅から東海道線、高山線を乗り継ぎ、美濃太田駅から1路線目の長良川鉄道に乗車。湯洞(ゆのほら)温泉口駅に到着する前で長良川が見え、緑の山並みが車窓に近付いてくる。清流沿いを走る列車はいくつかの鉄橋を渡り、昔懐かしいたたずまいの郡上八幡駅に到着する。プラットホームや駅本屋は国の登録有形文化財だ。
鉄印はアユのイラストに「鮎食べたし長良川鉄道」の文字が書かれたシンプルなものだ。昼食は駅舎併設の駅舎カフェで夏期メニューの郡上冷麺を味わいたい。
養老山地を車窓に見ながら樽見鉄道に揺られる
岐阜駅に戻って東海道線に乗り換え、2路線目となる樽見鉄道起点の大垣駅を目指す。鉄印がもらえる本巣駅までは主に市街地と田園の中を抜けていく。その中にあって東大垣―横屋駅間で渡る揖斐川橋梁(いびがわきょうりょう)の眺めは格別だ。明治時代の橋桁(はしげた)を含む6連のトラス橋で、車両後方からはその姿と背後の養老山地の山々が見える。
本巣駅の改札口を出ると、昔から使われている木製ベンチが目を引く。鉄印は5種のスタンプを押したもので、沿線の名所、淡墨(うすずみ)桜のほか、車両で使用するアユ形のつり革がデザインされている。
大垣駅へ戻り、2日目に備えて東海道線、中央線で恵那(えな)駅まで向かい、駅近くのホテルに泊まる。
文・写真/越 信行
土・日曜と祝日のうちの連続2日間、JR東海および在来線駅に隣接する16私鉄の普通・快速列車の普通車自由席に乗り放題。在来線特急列車は回数に制限なく、東海道新幹線(熱海-米原駅間)は「ひかり」「 こだま」に4回まで乗車可(別途特急券が必要)。フリーエリア内のJR東海の主な駅や旅行会社で、有効開始日の1日目まで販売。16私鉄の窓口等では販売していない。
期間:通年購入可能だが、利用不可期間(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~1月6日)がある。
TEL:JR東海テレフォンセンター 050-3772-3910
長良川鉄道郡上八幡駅窓口 9時~17時30分/ 無休/ 記帳料300円/ TEL:0575 -23-3921
樽見鉄道本巣駅窓口 5時30分~23時20分/無休/記帳料300円~/TEL:0581-34-8039
※きっぷの内容、各鉄道の営業時間と料金は掲載時のものです。ホームページなどで最新のデータをご確認ください。
(出典:「旅行読売」2022年7月号)
(WEB掲載:2022年8月23日)