ロープウェイ・ゴンドラランキング
新穂高第2ロープウェイ
高低差日本一は中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ
現在、日本に約140路線があるロープウェイ、ゴンドラ路線。高低差や標高にスポットを当て、ランキングを紹介しよう。
高低差は、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイが最大高低差950mで日本一。一般的に標高が100m上がると気温は約0.6度下がるとされているから、山頂は山麓より6度ほど気温が低いことになる。以下は別表のとおり。
石鎚登山ロープウェイは文字通り石鎚山の登山ルートにあり、山頂駅からは瀬戸内海を一望できる。別府ロープウェイは、厳冬期、山頂駅付近にて九州では珍しい霧氷が見られる。
長野県の竜王スキー場に架設された竜王ロープウェイの搬器の定員は166人で、新潟県の湯沢高原ロープウェイと並んで国内最大だ。
最高所にあるのは中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ・千畳敷駅
標高2000mを超える場所駅があるロープウェイは全国で五つ。最高所は高低差も日本一の中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅で標高2612m。
立山ロープウェイは立山黒部アルペンルートの一部で、途中に支柱がない「ワンスパン方式」では国内最長(傾斜長1710m)だ。以下は別表のとおり。
最長は苗場-田代ゴンドラ(ドラゴンドラ)
国内最長のロープウェイは、新潟県の苗場スキー場とかぐらスキー場の田代エリアを結ぶ苗場―田代ゴンドラ(ドラゴンドラ)だ。全長5481m。標高921mの山麓駅から同1346mの山頂駅に向かって、アップダウンを繰り返しながら二つの谷を越えて進む。上りから一転して下りに転じる場所もあり、スリルと迫力が楽しめる。スキーシーズン以外は新緑と紅葉の時期のみの運行という点が残念だ。
最速、最古のロープウェイはどこ?
国内最速のロープウェイは、滋賀県のびわ湖バレイロープウェイ。2008年のリニューアルで国内最速(秒速12m。通常時は7m~10mで運転)となった。それまでは、北海道の富良野ロープウェー、新潟県の八海山ロープウェー、香川県の雲辺寺ロープウェイが秒速10mで最速であった.
国内最古のロープウェイは、旅客用としては明治末期の1912年、大阪市の初代通天閣と新世界ルナパークを結んで架設されたものが日本初。貨物輸送用としてはそれ以前、1870年に鹿児島県佐多岬灯台建設用として設置されたものが最初だ。
現存する現役最古のロープウェイは、桜の名所の吉野山にある吉野山ロープウェイ(1929年運行開始)だ。
(出典:「旅行読売」2022年8月号)
(WEB掲載:2022年9月16日)