【大阪・関西万博】後半戦を迎えた万博に行ってきた!

大屋根リングから望む万博会場。人気のパビリオンには長い列ができていた
意外な「出会い」も楽しめるお祭り
遅ればせながら8月上旬に大阪・関西万博に行ってきた。主な目的はイベントへの参加だったが、せっかくの機会なので、欲張ってあちこち見て回ることにした。
しかし広い!パビリオンなどの施設が大屋根リングの内外に集中しているので、コンパクトな印象を持っていたが、実際は建物がそれぞれ大きく、会場はかなり広い。移動はもっぱら歩き。近いと思って油断していると、想定以上に時間がかかることもあって注意が必要だ。
方角を把握するにも地図は必須。暑さの影響もあったが、パビリオンやら公式キャラクター「ミャクミャク」やら写真に撮りたいものが多すぎて、スマートフォンの電池消耗が早い。同僚のアドバイスで紙の地図を持参して正解だった。チケットも印刷して持っていくことをおすすめしたい。
さて何から見るかな。会場に足を踏み入れると、人気パビリオンやレストラン、話題のグッズを売る店には長蛇の列が・・・
「早めにご飯を食べて、あのパビリオンに並ぶとちょうどいい」「あそこが狙い目」
並ぶ時間も気力も不足気味でどうするかなあと悩んでいると、周りからいろいろ聞こえてくる。みなさん「通」だ!すごく研究している。リピーターも多いようで、耳寄り情報はありがたく参考にした。
「上もご覧なさい」
拡張現実(AR)を使ったカナダパビリオンの展示で、目の前にかざしたタブレットに気を取られていたら、隣で見ていた女性が親切に声をかけてくれた。会場でもシャトルバス内でも「予約が全然取れなくて」「何回か来ていますか?おすすめは?」などと知らない者同士でおしゃべりする機会が少なくなかった。事前にある程度は調べていたが、やはり口コミは心強い。何よりも「お互いに楽しもう」と気分が盛り上がる。

予約なしでも並ばなくても見られるものは多い。多数の国の展示がまとめてみられるコモンズ館はじめ、歩いてみると、知らない国・地域、文化や食事などに出会える機会がたくさんある。
会場内ではコンサートや料理教室、対話イベントなども連日、行われている。スイスパビリオンで8月7日に開かれた女性の政治参加について考えるイベントには、上川陽子・元外相はじめ現職の国会議員、県会議員、市議会議員など女性政治家、英国パビリオン政府代表らが参加。女性議員がおかれた状況や課題、必要な取り組み、海外の事例などについて本音のディスカッションが交わされた。

参加国のナショナル・デーイベントもある。8月9日にはペルー・デーの式典が行われ、同国初の女性大統領ディナ・ボルアルテ氏が、約150年にわたる日本との交流の歴史を踏まえ、関係のさらなる強化やペルーへの投資などを呼びかけた。会場では同国の音楽や舞踊も披露され、集まった多数のペルー人や関係者を沸かせた。その後は、魚介を使った地元料理や飲み物がふるまわれた。
「食」も忘れてはいけない。混んでいてどこにも入れない事態も予測してパンを持ち込んだが、人気レストランなど一部を除けば、食べることには困らなかった。むしろ、西アフリカの国々で食べられているシチューやワニ肉を使ったパンなど食べたことのないようなメニューを楽しむことができた。


当初はちょっと不気味かも、と思っていたミャクミャクの人気にも驚いた。グッズはもちろんだが、ミャクミャク柄や同じ赤と青の色合いの服を着ている人を多く見かけた。見ているうちに、なんだか愛着が出てきた気がするのはなぜ?
今回は仕事もありの訪問だったが、正直、時間が足りなかった。一足先に訪れた友人に「一度行ったらはまる!」と聞いていたものの、暑いとか混んでいるとかネガティブな情報に惑わされちょっと疑っていた。ごめんなさい!思いがけない出会いや発見がいっぱいで楽しかった。夜の花火も見ていないし、もう一度行く・・・かな。
文・写真 長谷川由紀
【アクセス】
電車:大阪メトロ中央線夢洲駅すぐ
バス:JRゆめ咲線桜島駅から駅シャトルバス(要予約)など
車:夢洲会場へ自家用車では来場できない。尼崎、舞洲、堺の万博P&R駐車場(要予約)にとめ、P&Rシャトルバスを利用
※読売旅行の「大阪・関西万博ツアー」は👉こちら
※チケット予約や入場料などの詳細は公式Webサイトを参照👉こちら
※記載内容は掲載時のデータです。
(Web掲載:2025年8月21日)