【この工場がすごい!】ANA Blue Hangar Tour(1)
第2号格納庫で整備中の中型機、B787-8とそれを熱心に写真を撮る見学者たち
新しくなったANAの整備工場見学を体験!
飛行機は、空を飛びたいという人類の夢の具現化であり、頻繁に乗れる交通機関ではないという点でも特別な存在だ。飛行機を近くで見られる機体工場見学は、航空ファンでなくとも心惹かれる。
ANAでは1969年から社会貢献の一環として機体工場見学を開始。1993年より現在地で実施し、2022年4月からANA Blue Hangar Tour(ブルーハンガーツアー)としてリニューアルした。安全運航を支える「整備部門」を知り、実際の整備工程の一端を体験できる施設が加わったことが新たな特徴だ。
新整備場駅から徒歩15分のANAコンポーネントメンテナンスビルに受付がある。空港さながらにチェックインを行い、入館証を受け取る。最初に「お話し会場」で整備部門の紹介など、ビデオ映像を交えながらスタッフが説明していく。ビデオの中で整備士が、点検を完璧にこなしたときの達成感を語っていたが、安全運航への責任がある中での重圧はいかばかりだろう。
約30分のガイドのあと、いよいよ実際の飛行機を見る格納庫(Hangar)へ出発だ。ツアー参加者は1回最大40人で、ヘルメットの色により1グループ10人に分かれ、各グループに1人のガイドスタッフが帯同する。グループごとに入館証をかざしてゲートをくぐり抜ける。我々もガイドスタッフの藤井友梨さんに先導され、エレベーターで3階へ向かう。
連絡通路を渡るとエアフレームメンテナンスビルだ。ここで保安検査を受け、社員が行き交う廊下を通り、最後に扉を開けると第1号格納庫のデッキに出た。
文/田辺英彦 写真/青谷慶
日時:月曜〜金曜の9時30分〜、11時〜、13時30分〜、15時〜
料金:無料
交通:東京モノレール羽田線新整備場駅から徒歩15分
住所:東京都大田区羽田空港3-5-4
予約方法
受付:希望日1か月前の同日9時30分から2営業日前までにインターネットで予約
人数:1人〜40人(小学生以上)
(出典:「旅行読売」2022年9月号)
(WEB掲載:2022年10月30日)