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【旅の朝ごはん】至福の焼きたてパン(1)

場所
> 廿日市市
【旅の朝ごはん】至福の焼きたてパン(1)

フレンチトーストは注文を受けるごとにレストランのオーブンキッチンで焼き上げる

 

宮島桟橋の近くに立つホテル宮島別荘

広島県西部、霊峰・弥山(みせん)の麓に世界文化遺産の嚴島(いつくしま)神社が鎮座する安芸(あき)の宮島。風光明媚(めいび) で観光やハイキングでも人気を集める。

ホテル宮島別荘は、宮島桟橋の近くに立つ、和モダンの大人の宿。玄関から入ってすぐ右手にベーカリー「島旨(しまうま)PAN(パン)」があり、朝は奥の工房で焼き上がるパンの香りに包まれる。ホテルの料理を監修するイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」(山形県鶴岡市)の奥田政行シェフが、直営のパン工房を提案したという。

広島の食材を生かしたオリジナルのパンが並ぶ島旨PAN
朝食のビュッフェはフレンチトーストをはじめ和洋約50種を味わえる

焼きたてでふわとろ!自慢のフレンチトースト

和洋約50種が並ぶ朝食ビュッフェにも、同店の焼きたてパンが並ぶ。広島産の甘酸っぱいブルーベリーとコクのあるクリームチーズを菓子パン生地に巻き込んだ宮島ブルーベリーブレッドなど、店でも定番のパンはもちろん、濃厚なチョコが魅力の冬季限定パン(3月末頃まで)も登場する。

評判なのがフレンチトースト。耳まで軟らかい島旨PANの生食パン極(きわみ)を、地元の向原(むかいはら)農園の卵とチチヤス牛乳を溶き合わせた「卵液」に前夜から漬け込んでおくのだという。「注文ごとに鉄板でパンの表面をバターで焼き、さらにオーブンでふんわり焼き上げています。冷めるとしぼむので、焼きたてを熱いうちにどうぞ」と料理長の石岡秀樹さん。

レモンあんぱんと藻塩パンを手にする石岡さん
レモンあんぱん(左)、藻塩パン(中)、塩あんバター(右)

焼き上がったフレンチトーストは、バターと小麦の芳しさに加え、宮島はちみつとシナモンの上品さも香り立つ。生クリームを付けて食べると、表面の焦げがカリッと香ばしく、中はしっとりしたスフレのようなふわとろ食感で、プリンのような味わいが絶妙! 宿泊客のほとんどが注文するというのも納得する。好みに応じて、ソフトクリームやジャム、フルーツ、スクランブルエッグなどと一緒に食べてもいい。

ビュッフェの料理はできるだけ広島産食材にこだわる。夕食もビュッフェで、フレンチやイタリアンの手法が加わったメニュー約40種が並ぶ。生ビールや広島の地酒、スパークリングワイン、ウイスキーなどが飲み放題だ。

展望風呂から瀬戸内海を眺める

海を見渡せる展望風呂。床は畳敷きで滑りにくいと好評

センスと工夫が光る客室や風呂、ラウンジなども人気の秘密だ。風呂は最上階の5階にあり、大野瀬戸を行き来するフェリーを窓越しに眺められる。岡山産の鉱石、光明石(こうみょうせき)を使った人工温泉が浴槽に満ち、肌触りが柔らかくよく温まる。

客室はデザイン性と居住性に優れた、異なるタイプを用意。2人〜3人で利用できる海側のトリプル、宮島の町家がモチーフのツイン、山小屋を思わせるロフト付きシングルなどから選べる。

1階ラウンジと屋外テラスでは、ドリンクのサービスもある。宿泊者はチェックアウト後も利用でき、荷物を預けて観光し、帰りのフェリーを待つ間に利用してもいい。バーでは、廿日市の酒造所のクラフトジンで作るカクテルなども楽しめる。

ホテルと宮島を満喫し、島旨PANのパンをお土産に家路に就いた。

文/児島奈美 写真/宮川 透

 

【旅の朝ごはん】ホテル宮島別荘の至福の焼きたてパン(2)へ続く

 

名脇役はコレ!

宮島はちみつは、地元・廿日市の「はつはな果蜂園」が、弥山原生林で初夏から夏にかけて採集する貴重な逸品。丁寧な飼育に加え、ITを活用してミツバチの健康にも気遣っているという。一般的な蜂蜜に比べてサラッと軽めの味わいで、角のない優しく華やかな香りと甘さが魅力だ。朝食ではフレンチトーストの仕上げに使い、パンの香ばしさやふわとろの食感を引き立てている。

                                           

宮島表参道商店街

宮島桟橋から嚴島神社へと続く、宮島のメインストリート。約350㍍の間に70軒以上のショップや飲食店がひしめき、宮島杓子(しゃくし)や宮島彫などの土産物選びや、名物の牡蠣(かき)やアナゴなどのグルメが楽しめる。作りたてのもみじ饅頭(まんじゅう)などを味わえる。

■営業時間・定休日は店舗により異なる/宮島桟橋から徒歩5分/TEL0829-44-2011(宮島観光協会)

土産物店や飲食店が並ぶ商店街は島のメインストリート

ホテル宮島別荘

TEL:0829-44-1180
客室:全42室
食事:朝食・夕食=レストラン
交通: 山陽線宮島口駅から徒歩5分または広島電鉄宮島線広電宮島口駅すぐの宮島口フェリー乗り場からフェリー10分、宮島桟橋すぐ/広島岩国道廿日市ICから7㌔
住所:広島県廿日市市宮島町1165

料金(税込み):
1人1室利用
1泊朝食1万5000円〜、1泊2食2万1500円〜(平日)
1泊朝食1万8000円〜、1泊2食2万4500円〜(休前日)
2人1室利用
1泊朝食1万5000円〜、1泊2食2万1500円〜(平日)
1泊朝食1万8000円〜、1泊2食2万4500円〜(休前日)

※上記は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2022年3月号)

(Web掲載:2023年4月29日)

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Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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