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駅舎のある風景 長浜駅【北陸線】

場所
> 長浜市
駅舎のある風景 長浜駅【北陸線】

現存最古の初代駅舎に瓜二つの橋上駅舎

米原(まいばら)駅から北陸線で3駅目の長浜駅で下車した。

長浜は豊臣秀吉が長浜城の城下町として開き、廃城後は琵琶湖の水運と北国(ほっこく)街道の中継地として栄えてきた。

町を歩いていて目に留まったのは、1983年に復元された長浜城天守(長浜城歴史博物館)と、鉄道保存展示施設の長浜鉄道スクエア内にある国内現存最古の駅舎、旧長浜駅舎である。

この初代駅舎は1882年に長浜駅が開業した際、琵琶湖畔の港脇に建てられた。2代目駅舎が現在地にできてからは倉庫として使われたりもしたが、1958年に鉄道記念物に指定され、スクエア内で保存されている。

4代目となる現在の橋上駅舎は、2006年に初代駅舎の外観、デザインを取り入れて建てられたそうだが、その姿はまさに「瓜(うり)二つ」と呼ぶにふさわしかった。

文・写真/越 信行


1882年、北陸線は一部開業、長浜駅も同年開業。1913年全線開通。米原駅から10分

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(出典:「旅行読売」2021年8月号)

(Web掲載:2023年3月13日)

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Writer

越信行 さん

神奈川県生まれ。全国の駅を撮り歩く駅旅写真家。月刊旅行読売で「駅舎のある風景」を連載中。著書に「生涯一度は行きたい春夏秋冬の絶景駅100選」(山と溪谷社)など

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