【新・日本の絶景】有名作家のマンガで離島がカラフルに 高井神島
港に近づくと、個性的で色とりどりのマンガが旅人を迎えてくれる(写真/宮畑周平)
過疎の島を瀬戸内の新たな絶景ポイントに
人口減少に悩む島を、マンガで盛り上げようと奮闘している島がある。瀬戸内海にある愛媛県上島町の高井神島(たかいかみしま)だ。瀬戸内海のほぼ中央に位置する上島町は25の離島からなり、高井神島もその一つ。瀬戸内の島と聞くと風光明媚(めいび)な景勝地を想像するが、過疎化が進んだ高井神島の人口はわずか11人。そう呑気(のんき)なことも言ってはいられない。
そこで立ち上がったのが、山梨県に住む実業家の長谷部理(おさむ)さん。長谷部さんは前自治会長から相談を受け、交友のあった「Dr.コトー診療所」の作者・山田貴敏さんに相談すると、山田さんは島の公民館に描く壁画の原画を提供してくれた。そこからはトントン拍子で事が進み、山田さんと親しい作家の作品が集まった。今では「賭博黙示録カイジ」の福本伸行さん、「少年アシベ」の森下裕美さん、「まいっちんぐマチコ先生」のえびはら武司さんら、40人以上の作家の作品が空き家の壁などを彩っている。

島で唯一の宿泊施設「民宿 なたおれの木」は御茶漬海苔さんのキャラクター(右)が目印(写真/宮畑周平)
2025年4月には「漫画学校」も開校し、すっかり「マンガ島」の愛称も定着。民宿や食事処もあり、過疎の島は、瀬戸内の新たな絶景ポイントに生まれ変わりつつある。

廃校を利用して開校した「漫画学校」。1日講座、1泊2日講座などがあり、プロのマンガ家が指導する(写真/一般社団法人なたおれの木)

「食事処 まんが亭」のフレッシュジュース(写真/一般社団法人なたおれの木)
文/渡辺貴由
高井神島
ベストシーズン 通年
交通:山陽新幹線広島駅からバス14分の広島バスセンターからバス2時間5分で土生港。土生港からフェリー50分で高井神港/西瀬戸道因島北ICから10キロの土生港からフェリー利用
TEL:0897-77-2252(上島町観光戦略課)、TEL:0897-72-9277(上島町観光協会)
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※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年1月号)
(Web掲載:2026年2月10日)


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