長崎県・壱岐島湯本温泉の“濃い温泉”で作られた化粧水
長崎県壱岐(いき)島は、福岡市の博多港から高速船で約70分。『古事記』の国生み神話に登場し「神々の島」と呼ばれ、千もの社や祠が点在する。
壱岐島湯本温泉は島の北西岸の入り江に湧き出る1700年以上の歴史がある古湯だ。約69度の高温泉で、泉質はナトリウム―塩化物泉。鉄分を多く含んだ塩の湯で、黄金色をしている。濃度は温泉定義規定値の約15倍という。塩の成分でよくあたたまり、硫酸イオン、炭酸水素イオン、メタケイ酸などが豊富で肌に潤いとツヤを与える。温泉旅館全7軒が自家源泉を有し、湯船にかけ流す。
島外から湯本温泉の平山旅館に嫁いだ女将の平山真希子さんは「この素晴らしい温泉を多くの方に知って欲しい」と、湯本温泉全7軒で旅館組合を立ち上げPR活動を開始。温泉ソムリエ師範を招き、全温浴施設の関係者が温泉ソムリエになったほか、住民にも広く呼びかけ、学ぶ機会をつくる。
この度、旅館組合から「壱岐島湯本温泉ミスト化粧水」が新発売。源泉を活かした温泉水は、新しい島土産として期待されている。濃い温泉が待つ壱岐島湯本温泉の旅へ。湯めぐりとともに、海の幸や壱岐牛、ミネラル豊富な島野菜など、グルメも満喫できる。
写真/木下清隆
(2023年「旅行読売6月号」より)
(WEB掲載:2023年5月29日)