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【旅の朝ごはん】飛騨のごっつぉ(うまいもん)を味わう(2)

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> 飛騨市
【旅の朝ごはん】飛騨のごっつぉ(うまいもん)を味わう(2)

「IORI YAMAGUCHI」の朝食。山菜やミニ朴葉(ほおば)みそなど、里山の幸が並ぶ。旬により焼き魚など、中身は変わる

 

伝統町家の1棟貸しホテルで地元らしい朝食を

【旅の朝ごはん】飛騨のごっつぉ(うまいもん)を味わう(1)から続く

八ツ三館と同じ飛騨古川には、伝統町家を改修した1日1組限定の1棟貸しのホテル「IORI STAY」があり、高山線の飛騨古川駅周辺には「IORI KAWANAKA」、「IORI SETOGAWA」など6棟が点在している(高山エリアにも6棟ある)。

瀬戸川沿いの「IORI SETOGAWA」の外観

「朝食は地元の味を宿で提供したい。それで地元の飲食店と提携して毎朝各宿まで配達してもらっています」と宿を運営する「HIDAIIYO」(ヒダイイヨ)CEOの松場慎吾さん。2段のお重には、ミニ朴葉みそ、焼き魚、ジャガイモを煮っころがしにした「ころいも」、藁で編んだこもで豆腐を包んでゆでた「こも豆腐」の煮物、揚げたての油揚げに味を染みこませた「あげづけ」など、飛騨地方の素朴な郷土料理が並ぶ。

松場さんは飛騨市の出身で、Uターン後「この素晴らしい街並みを絶対残したい」と、空き家を買い取り、飛騨のヒノキやスギなど自然素材を使って飛騨の職人の技によって町家を再生させた。内装はモダンで、高級感にあふれている。

「IORI KAWANAKA」のリビング
2階の浴室の大きな湯船は飛騨産のヒノキを使用
「IORI YAMAGUCHI」の3階の寝室。テラスからは白壁の通りを見下ろせる

町なかにあるので地域の暮らしに触れられるのも魅力。地元の人の行きつけの店で、地の酒と料理を楽しむのもいい。

文/高崎真規子 写真/宮川透


IORI STAY

料金:1棟4万円~(2人利用時の2人分、朝食付き。1人増えるごとに+1万2000円〜。定員は4人〜6人) 
交通:飛騨古川駅から徒歩3分

※掲載時のデータです。

 

(出典:「旅行読売」2023年3月号)

(Web掲載:2023年6月15日)

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Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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