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【道の駅へドライブ】道の駅 かさま 一番人気は日本一の栗の産地のモンブラン

場所
> 笠間市手越
【道の駅へドライブ】道の駅 かさま 一番人気は日本一の栗の産地のモンブラン

懐かしい赤いポストが目印

 

 

日本一の産地で栗を味わい、笠間の魅力をフルに体感

栗の形をした車止めが目を引く。「多目的広場のベンチやフードコートのイスにも栗材が使われています」と道の駅職員の藤井二十(つぎと) さんが言うように、栗をメインに笠間の魅力を発信している。なんといっても、茨城県は栗の収穫量日本一で、笠間市は県内で1位の収穫量を誇るのだ。

フードコートにはオープン前から行列ができる。お目当ては「楽栗La Kuri」。笠間市農業公社が運営し、自社農園で収穫された栗を使ったスイーツやドリンクが味わえるが、一番人気はモンブラン。笠間の栗のペーストを使用して、それを店内でさらに裏ごしして使う。「乾燥すると食感が変わってしまうので、イートインでしか食べられません」と副店長の成田朝子さんが人気の理由を教えてくれた。

楽栗filoはイタリア語で糸路意味する フィーロの名がつくように、極細のモンブラン
フードコートではガラス越しに調理風景 が見られる

「直売所みどりの風」は、扱う農産物の9割が笠間地区の産品で占められる。リーフレタスやカリーノケールなど、生産者が限られている野菜はすぐに売り切れる。笠間の栗を使ったジャムや菓子なども充実し、土産にもいい。秋には生栗を含め、各種の栗商品が並ぶという。

 

朝採れ野菜や果物のほか、冷蔵・冷凍品や 土産物なども充実し、観光客だけでなく地元の 人も訪れる
リーフレタスを持つ米川さん

地場産業といえば250年の歴史を誇る笠間焼もある。周辺の工房や店舗で買ってもらうようにと、道の駅では情報提供だけだが、フードコートの手洗い鉢や飲食店の食器に笠間焼を使い、実際に利用して良さを知ってもらう工夫をしている。

笠間焼の陶板で焼くハンバーグが人気の「kasama farm's」は、笠間市で生産された常陸(ひたち) 牛の雌牛の肉を使った「常陸姫のハンバーグ」や「常陸姫のトロける肉丼」などの料理が味わえる。スタッフの川松彩さんは冷蔵陳列ケースにある牛肉のブロックを示し、「毎朝、使う分だけをスライス、ミンチにしています」と言う。軟らかくて赤身と脂身のバランスが良い肉はとろけるうまさ。米も付け合わせの野菜も笠間産だ。

kasama farm's 常陸牛の雌牛肉専門店 一番人気の常陸姫のハンバーグは、笠間焼の陶板で自分で焼いて食べる 肉のソースも自家製
建物の中心にあり、5店 舗が共用する明るい採光のフードコート

道の駅かさまは北関東道友部ICから約2キロに位置する。日本三大稲荷の一つに数えられる笠間稲荷神社や陶芸体験ができる笠間工芸の丘(笠間芸術の森公園内)、4月中旬〜5月上旬が見頃の笠間つつじ公園など、主な見どころは車で10分の圏内にある。車中泊ができるRV専用スペースもあるので、観光拠点におすすめの道の駅だ。

文:田辺英彦 写真:青谷慶

 

                                                  

 

【道の駅】かさま
TEL:0296-71-5355
住所:笠間市手越22-1
営業:【楽栗】10時〜17時30分 【kasama farm's】11時〜17時30分【みどりの風】9時〜18時【ファミリーマート】24時間/第2木曜休
交通:北関東道友部ICから2キロ
駐車香:【普通車】408台【大型車】16台

※掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2023年5月号)
(WEB掲載:2023年6月9日)

 


Writer

田辺英彦 さん

東京都大田区出身、埼玉県在住。旅行ガイドブック編集・執筆、出版業界誌執筆などを経てフリーランスに。東北・八幡平の温泉群と、低山ハイク、壊れかけたもの・廃れたものが好き。

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