【道の駅へドライブ】 さんさん南三陸、硯上の里おがつ、おながわ(2)
硯上の里おがつの展示室の入り口を飾る「日本一の硯」は、重さ500キロと迫力満点
海沿いをドライブし雄勝、女川へ
【道の駅へドライブ】さんさん南三陸、硯上の里おがつ、おながわ(1)から続く
小さな漁港が点在する景色を横目に、45分ほど国道を南下。雄勝湾沿いの道の駅硯上(けんじょう)の里おがつは、震災前の石巻市雄勝町中心部に位置する。雄勝硯(すずり)伝統産業会館で展示室を見学。特産の雄勝石から伝統的工芸品の雄勝硯が作られるほか、東京駅の駅舎の屋根に雄勝産スレートが使われていると知って驚いた。ギャラリーには職人の技が光る硯が並んでいて圧巻。石の風合いを生かした皿も料理を引き立ててくれそうだ。
海産物直売所や震災前から続く寿司店などテナントは8店舗。5月から7月は真ガキ、6月からはホヤが旬を迎え、5月上旬には海鮮まつりが開かれる予定だ。
21年4月OPEN
硯上の里おがつ
☎0225・25・6844
住 石巻市雄勝町下雄勝2-17 営【雄勝硯伝統産業会館】 9時〜
16時30分/火曜・年末年始休【観光物産交流館】9時〜16時30
分/年末年始休 ¥【雄勝硯伝統産業会館 展示室】 200円 交 三
陸道河北ICから22キロ P【普通車】100台【大型車】5台
さらに30分ほど海沿いを走り、女川湾に面した道の駅おながわへ。町中心部に位置し、周囲には駅や温泉施設、銀行なども再建されている。
海へ続くレンガみちの両側に37店舗が並ぶ。震災前からの店に加え、震災後にできた店も個性的だ。色を失った町に彩りを添えようと開業したみなとまちセラミカ工房では、鮮やかな作品に心が浮き立った。
これからはギンザケやホタテ、ホヤなどの海産物もおすすめ。「クラフトビールを醸造している店や名物女将が営む居酒屋など、道の駅としては珍しく夜の食事やお酒も楽しめます」と事務局の阿部真知子さん。近くに温泉や宿泊施設もあるので、次は泊まりがけで訪れてみたい。
文/堀内志保 写真/堀内 孝
21年4月OPEN
おながわ
☎0225・24・8118
住女川町女川2-66 営店舗により異なる。みなとまちセラミカ工
房は9時〜16時/年末年始休 交三陸道石巻女川ICから16キロ
P【普通車】58台【大型車】2台
南三陸町震災復興祈念公園
東日本大震災の犠牲者を追悼し、記憶や教訓
を継承するとともに、復興を祈念する場として
整備。犠牲者の名簿を納めた碑が立つ祈りの
丘、南三陸町旧防災対策庁舎などがある。
■☎0226・46・1377(南三陸町建設課)
神割崎
二つに割れた岩の間から、 情報迫力ある波が打ち寄せる景勝
地。「日本の白砂青松100選」に選ばれている。2月中旬と
10月下旬に岩の間から日の出が望める。
■☎0226・46・1385
(南三陸町商工観光課)
追波(おっぱ) 湾テラス 〜考える葦(よし)〜
追波湾を見下ろす高台に21年にオープンした、ペットと泊まれる宿。東日本大震災の復興
住宅をリノベーションした。宿泊棟は平屋3棟、2階建て7棟からなる。
■1棟2人利用平日素泊まり1人1万円〜、小型犬1頭1500円、中・大型犬1頭2000円(料金は変更の可能
性あり)/☎0225・98・4375
※掲載時のデータです
(出典:「旅行読売」2023年5月号)
(Web掲載:2023年4月28日)