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【道の駅へドライブ】道の駅 四季の郷公園FOOD HUNTER PARK 縄文時代がヒントの自然と地域食材を生かしたグルメ体験

場所
> 和歌山市
【道の駅へドライブ】道の駅 四季の郷公園FOOD HUNTER PARK 縄文時代がヒントの自然と地域食材を生かしたグルメ体験

豊かな自然の中、手ぶらで来てデイキャンプの気分を満喫できる

 

コンセプトは縄文時代!? 食と農から野生を感じる体験を

「和歌山市唯一の道の駅で、〝縄文時代をヒントに野生を楽しむ〟がコンセプト。里山の恵みを通して自然との共生を意識してみませんか」 

そう話すのは「道の駅四季の郷公園FOOD HUNTER PARK」の駅長・平松泰行(やすゆき)さんだ。郊外の農業公園を大規模にリニューアルし、運営を始めたのは3年前のこと。25・5ヘクタールもの敷地面積は、関西の道の駅の中でトップクラスの広さ。京阪神からのアクセスも良好で、ドライブがてら訪れる家族連れも多い。

地域のPRに励む駅長 の平松泰行さん

園内はバーベキュー広場やレストラン、産直市場など五つのエリアに分かれている。生産者の指導を受けて農業を体験できる〝土の農園〟エリアがあるのも特徴だ。まずは地域食材レストラン〝火の食堂〟に入る。注文したのは「四季の恵み定食」。昔ながらの「おくどさん(かまど)」で炊きあげたご飯に、県産のみそやしょうゆ、梅酢を効かせた多様なおかずが付いてくる。紀州の発酵文化を感じるやさしい味だ。石窯の強い火力で焼く、もっちりしたパンも人気を集めているとか。

ダイニングテーブルを見守るように大木が立つ館内
駅長のおすすめ「四季の恵み定食」(内容は季節により変更)
ベーカリーの人気メ ニュー「ほぐし鶏のバジルサンド」

隣は農産物を販売する〝水の市場〟で、地元産を中心に旬の青果や肉、加工食品などが並ぶ。「春の目玉商品は、粘土質の赤土で育ったタケノコです。この地は古くから上質なタケノコの産地で、知る人ぞ知る名物ですよ」と平松さん。そう言われてみれば周囲には竹林が多い。タケノコ掘りのイベントも開催しているそうだ。

アウトドアに 役立つグッズや防災食品なども販売
春先に並ぶ朝掘りのタケノコは 1本1000円前後

屋外にあるバーベキューエリアは〝炎の囲炉裏〟。これもまた縄文を連想させる魅惑的なネーミングだ。炭や薪ま き火で豪快に味わうバーベキューも楽しそう。大人5人で平日利用の場合、スペース代と料理5人分で1万2250円。追加の食材は〝水の市場〟で買えるので、熊野牛のステーキなどを焼くことも。

炭火でワイルドに焼き上げるトマホークステーキ
追加の食材も〝水 の市場〟で購入可能

もちろん魅力は食だけではない。丘陵の地形を活かし、ピクニックスポットやドッグラン、アスレチックなど多様な楽しみ方ができるのだ。4月に入ると桜や藤が次々と見頃を迎える。藤棚の下を歩いてバラ園まで行くコースは展望もよく、のどかな里山の風情を満喫できた。帰路は近くの博物館「和歌山県立紀伊風土記の丘」で、古墳群や縄文土器を見学したい。時間があれば関西最強の炭酸泉と評判の「花山温泉薬師の湯」につかってみよう。

文/北浦雅子 写真/清水いつ子ほか


四季の郷公園FOOD HUNTER PARK
TEL:073-499-4370
住所:和歌山市明王寺479-1
営業:10時〜17時(土・日曜、祝日は9時〜)/年末年始休
交通:阪和道和歌山南スマートICから3.6キロ
駐車場:【普通車】350台【大型車】10台
※掲載時のデータです。


(出典:旅行読売2023年5月号)
(WEB掲載:2023年6月10日)


Writer

北浦雅子 さん

和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。広告コピーやインタビューなど何でもやってきた野良ライターだが、「旅しか書かない」と開き直って旅行ライターを名乗る。紀伊半島の端っこ、業界の隅っこにひっそり生息しつつ、デザイナーと2人で出版レーベル「道音舎」を運営している。https://pub.michi-oto.com/

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