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【道の駅へドライブ】文化財の修復工房を併設する日本初の道の駅「なら歴史芸術文化村」(2)

場所
> 天理市
【道の駅へドライブ】文化財の修復工房を併設する日本初の道の駅「なら歴史芸術文化村」(2)

ヤマトポークのとんかつとせいろ蒸しがどちらも味わえるヤマトポークかつ膳2680円(取材時)

 

人気とんかつ店で軟らかなヤマトポークを満喫

道の駅へドライブ】文化財の修復工房を併設する日本初の道の駅「なら歴史芸術文化村」(1)から続く

博物館を訪れたような充実感を抱きながら、「交流にぎわい棟」の「奈良名産レストラン&CAFÉまるかつ」で、天理店限定のヤマトポークかつ膳を昼食に注文。奈良県のブランド豚肉の軟らかさと脂の甘みに大満足した。

「奈良名産レストラン&CAFÉまるかつ」2階まで吹き抜けの開放的な店内。コーヒー390円もあり、カフェとしても利用できる

食後は腹ごなしに「屋外体験ゾーン」を歩いて雄大な大和盆地を眺め、その後、アーティストの作品展示などを実施している「芸術文化体験棟」のテラスから西乗鞍(にしのりくら)などの古墳群、幾坂(いくさか)池と畔の桜を見下ろした。土産は「交流にぎわい棟」のにぎわい市場で、大和野菜と呼ばれる奈良県産の伝統野菜や、工芸品館で木製品などを買おう。

屋外体験ゾーンの丘の上から奈良盆地が一望できる
杉のコースターやバターナイフなど木製品が多数並ぶ工芸品館
なごやかにもてなしてくれる「にぎわい市場」のスタッフ
天理市はもちろん、県内から旬の新鮮な野菜や果物が届く

時間があれば、併設の素泊まりホテルを拠点に、ゆっくり奈良ドライブを楽しむのもいい。道の駅から長谷寺や明日香村へは車で約30分、吉野へも約1時間で行けるうえ、最寄りの西名阪道・名阪国道の天理ICは10分ほどの場所にあり、大阪方面、愛知方面からのアクセスもいい。「情報発信棟」の観光案内所には奈良中南部のパンフレットが充実している。

2万4000平方メートルの広い敷地、施設4棟とホテルが立つ

芸術の秋ならぬ春となった一日、次に訪れた時には今日見た文化財がどのように修理されているだろうか。歴史や美術好きにはたまらない新しいスタイルの道の駅だった。

文/児島奈美 写真/宮川 透


【道の駅】なら歴史芸術文化村

TEL:0743-86-4420
住所:天理市杣之内町437-3
営業:【文化財修復・展示棟】9時〜17時(展示室は~16時30分)【 交流にぎわい棟】9時〜18時(まるかつは〜20時)【 芸術文化体験棟】9時〜20時【 情報発信棟】9時〜17時 (トイレは24時間)/月曜(祝日の場合は翌平日)休、年末年始休(交流にぎわい棟は、月曜と年末年始の一部も営業)
交通:西名阪道・名阪国道天理ICから3キロ
駐車場:【普通車】77台【大型車】3台

※掲載時のデータです。

 

(出典:「旅行読売」2023年5月号)

(Web掲載:2023年7月9日)


Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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