【天空の紅葉旅】紅葉の絶景が見られる温泉宿8選 東日本編(2)
ランプの宿 高峰温泉の「雲上の野天風呂」は宿から50メートルほど歩いた山の中にある
紅葉を愛(めでる)旅のプランを考える時期になった。今年、「旅行読売」がおすすめするのは、高所を訪ね、浮遊感に抱かれて紅葉を楽しむこと。赤や黄色の森がどこまでも続く広大な秋模様、道中のロープウェイから見下ろす絶景。「天空の紅葉名所」を愛でる「天空の紅葉宿」を紹介する。
【天空の紅葉旅】紅葉の絶景が見られる温泉宿8選 東日本編(1)から続く
ランプの宿 高峰温泉【長野・高峰温泉】
雲の上の山岳美! 標高2000㍍の野天風呂
群馬県との県境付近、標高約2000㍍の山の稜線に位置する。含硫黄―カルシウム・ナトリウム・マグネシウム―炭酸水素塩泉の濃厚な湯をかけ流す3か所の湯はいずれも木造りの風情ある湯船だ。とくに「雲上の野天風呂」は中央アルプスや霧ヶ峰などを遠望する絶景の湯。
ツツジやカエデ、ダケカンバ、カラマツの紅葉が9月下旬〜11月にかけ徐々に眼下の渓谷へと移ろっていく。秋は美しい夕焼けや朝の雲海が見られることもある。朝の野鳥教室、自然観察会など、毎日開催するイベントにも参加したい。
紅葉の見頃:9月下旬〜11月上旬
【宿泊料金】(1泊2食1人分、消費税・入湯税込み)
2人1室 平日1万7750円〜 休前日1万7750円〜
1人1室 平日1万9950円〜 休前日 ―
【日帰り入浴】内湯「ランプの湯」のみ利用可。11時〜16時、無休、700円(冬季積雪時に雪上車の送迎を利用する場合は1700円)
【交通】北陸新幹線佐久平駅からバス1時間、高峰温泉下車すぐ/上信越道小諸ICからチェリーパークライン経由20キロ
【住所】小諸市高峰温泉菱平704-1
【問い合わせ】TEL:0267-25-2000
※掲載時のデータです。
ホテルグランフェニックス奥志賀【長野・奥志賀高原】
空中露天風呂から眺める錦秋と渓谷の滝巡り
スイスの山岳ホテルを思わせる飾り彫刻が施された木のぬくもりあふれるリゾートホテル。上信越高原国立公園内、標高約1500メートルの奥志賀高原に立ち、周囲はすべて山に囲まれた静かな環境だ。10月上旬頃から色付くブナやシラカバ、カラマツの黄葉を中心に、赤や黄褐色に染まる山の景色を客室や空中露天風呂、高さ6㍍の大窓があるラウンジなど随所から楽しめる。
ブナの原生林や美しい滝の数々、つり橋などを巡る奥志賀渓谷へは車で約15分。所要1時間半〜2時間15分ほどの遊歩道を歩けば秋の錦に包まれる。
紅葉の見頃:10月上旬〜中旬
【宿泊料金】(1泊2食1人分、消費税・入湯税込み)
2人1室 平日2万2100円〜 休前日2万2100円〜
1人1室 平日2万6500円〜 休前日2万6500円〜
【日帰り入浴】なし(フィンランド式サウナ&プールは日帰り利用可)
【交通】北陸新幹線長野駅からバス1時間40分、奥志賀高原ホテル下車徒歩2分(長野駅から無料送迎あり、要予約)/上信越道信州中野ICから国道292、403号経由14キロ
【住所】山ノ内町奥志賀高原
【問い合わせ】TEL:0269-34-3611
※掲載時のデータです。
中の湯温泉旅館【長野・中の湯温泉】
穂高連峰を望む湯宿にくつろぎ、山岳観光を楽しむ
つづら折りの道が続く安房峠の中ほどに、原生林に囲まれた湯宿が立つ。焼岳登山や上高地への拠点であり、11月15日まで上高地バスターミナルへ無料送迎を行っている。
ロビーや客室、露天風呂からの眺めは穂高連峰と霞沢岳の美しい稜線、そして標高差で徐々に色付く森の木々。ブナやカツラ、シラカバの黄や橙(だいだい)色、カエデ類やナナカマド、ヤマブドウの赤などが周囲を彩る。マツタケなどのキノコ料理や鴨鍋、そば、朴葉(ほおば)みそなど料理も好評。
紅葉の見頃:10月上旬〜中旬
【宿泊料金】(1泊2食1人分、消費税・入湯税込み)
2人1室 平日1万1750円〜 休前日1万1750円〜
1人1室 平日1万6700円〜 休前日1万6700円〜
【日帰り入浴】12時〜17時、不定休、800円
【交通】篠ノ井線松本駅からバス1時間20分、中の湯下車すぐ(宿泊者は松本駅から送迎あり、要予約)/長野道松本ICから国道158号経由45キロ
【住所】松本市安曇4467
【問い合わせ】TEL:0263-95-2407
※掲載時のデータです。
白馬岳 蓮華温泉ロッジ【新潟・蓮華温泉】
後立山連峰に湧く四つの野天風呂巡り
北アルプスの最北部へと続く車道が終わる場所に、登山スタイルに身を包んだ人々が集まる山小屋が現れる。新潟県側から白馬岳、朝日岳、雪倉岳などを目指す拠点であり、登山シーズンの10月20日頃までが営業期間だ。
標高1475メートルに立ち、北アルプスの山肌がすぐそこに見え、高所から始まる紅葉が次第に山全体へと広がっていく。宿から5分〜20分ほど歩いた場所に四つの野天風呂が点在し、トレッキングしながらの湯巡りが楽しい。自家発電のため、寝間着や洗面用具のほか、懐中電灯も持参したい。
紅葉の見頃:10月上旬〜中旬
【宿泊料金】(1泊2食1人分、消費税・入湯税込み)
2人1室 平日1万3500円 休前日1万3500円
1人1室 平日1万5000円 休前日1万5000円
【日帰り入浴】9時30分〜17時、営業期間中は無休、800円(野天風呂のみ利用の場合は500円)
【交通】北陸新幹線糸魚川駅からバス(10月9日までの土・日曜、祝日のみ運行)1時間35分、蓮華温泉下車すぐ/北陸道糸魚川ICから国道148号経由42キロ
【住所】糸魚川市大所991
【問い合わせ】TEL:090-2524-7237
※掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2023年10月号)
(Web掲載:2023年9月23日)