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天守と本丸御殿が現存する唯一の城 高知城【高知県】

場所
> 高知市
天守と本丸御殿が現存する唯一の城 高知城【高知県】

本丸御殿(右)と天守が並ぶ高知城

 

幕末、坂本龍馬も仰ぎ見たであろう名城「高知城」

天守が現存する城は全国に12あるが、本丸の建造物がすべて残っている城は高知城のみ。幕末、坂本龍馬も仰ぎ見たであろう名城にいざ登城。

関ケ原の戦いで功績のあった山内一豊が土佐に移り、1603年に入城した。1727年の大火で天守をはじめ多くの建造物が焼失したが、22年後に再建された。現在残っているのは、この時のものである。

焼失前は金箔張りのふすまなど、贅を尽くした造りだった本丸御殿の上段ノ間
追手門と天守を一枚の写真に収められるという点も珍しい

追手(おうて)門から天守まで最短距離を上っても約8分かかる。杉ノ段から鉄門跡に至る道中は、「打込接(はぎ)」の手法できれいに積まれた石垣がそびえる。藩主が住まいにした二ノ丸まで石段を上ると、四重六階の望楼型天守は目前。橋のように渡された詰門を通ると本丸で、武器を保管し警護の武士が詰めていた多聞(たもん)櫓に守られていた。

天守と繋がっている本丸御殿(懐徳館(かいとくかん))には、藩主の御座所である上段ノ間のほか多くの部屋があり、土佐の荒波を表現した欄間などの装飾も注目。天守の最上階に上がれば、全方向市街地を見下ろせる。

追手門の向かいに立つ高知城歴史博物館は、高知城や土佐藩について多彩な展示で紹介しているので、登城前に立ち寄りたい。展望ロビーや喫茶室から城を遠望できる。

 

 

高知城周辺の見どころやイベント

高知城歴史博物館

高知城を創建した山内一豊や幕末の藩主山内容堂などで知られる土佐藩主山内家に伝来した貴重な歴史資料や、絢爛豪華な大名道具などの実物を中心に展示する博物館。多彩な企画展やイベントも年間通して開催している。
9時~18時(日曜は8時~)/12月26日~31日休/700円(企画展非開催時は500円)※高知城とのセット券900円(企画展非開催時は760円)/TEL088-871-1600

江戸時代の景色を残す高知城全体を一望できる展望ロビー
歴代の土佐藩主ゆかりの品々。実物展示を基本とし、定期的に展示替えをする
大型スクリーンでは高知城の見どころや土佐藩の歴史を分かりやすく紹介している
土佐の宝を運ぶ船がイメージされた建物は高知城の景観によく似合う

 

【企画展】
「高知城~未来へ伝えたい地域の宝~」 2023年9月16日~12月10日開催
高知城の公園化から150年を記念した企画展。高知城の築城から焼失・再建、そして廃城・公園化までの歩みをダイジェストで振り返る、高知城の入門的な企画展。高知城の城門通行手形も初公開する。

※掲載時のデータです。


NAKED(ネイキッド)夜まつり 高知城

日本三大夜城の一つである高知城をプロジェクションマッピングで彩る。鳴子アートのトンネルや並木道のライトアップなど光のアートが満載。自分の顔がよさこいダンサーになる参加型デジタルアートもあり、冬の夜を新しい祭りで盛り上げる。
12月1日~2024年1月14日(期間中無休)/18時~21時30分(最終入場21時)/1000円(事前購入800円)/TEL:088-823-9754

※掲載時のデータです。

   
   

高知城

天守、本丸御殿、追手門など15の建造物が現存している。
9時~17時(最終入館16時30分)/12月26日~1月1日休/420円/TEL:088-824-5701

 

<交通>
土讃線高知駅から路面電車15分、または徒歩25分

<問い合わせ>
高知県観光政策課/TEL088-823-9754

(出典:「旅行読売」2023年11月号)
(WEB掲載:2023年10月3日)

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Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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