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西条酒蔵通りから巡る東広島 見どころ いろいろ、酒どころ

場所
> 東広島市
西条酒蔵通りから巡る東広島 見どころ いろいろ、酒どころ

西条酒蔵通り。秋、酒造りが始まると、各蔵から湯気が立ち上る。白壁に赤レンガの煙突が映える

 

広島県の中心に位置する東広島は、食、歴史、自然などの魅力が豊富。「酒まつり」が4年ぶりに完全復活。東広島の魅力に酔う旅へ――。

10軒の酒蔵を擁する広島県東広島市。駅周辺に7軒が集まる西条の他、瀬戸内海に面した安芸津地区には2軒、南西部の黒瀬地区に1軒が点在する、酒の街だ。

なかでも〝日本の銘醸地〞〝酒都〞とも呼ばれるのが西条だ。今日の名声の礎は、安芸津出身の酒造家・三浦仙三郎が築いた。19世紀末、「軟水醸造法」を確立し、酒造りには向かないとされていた軟水で旨い酒を作り出す。良質な米、寒暖の差が大きい気候に加え、精米技術の進歩や鉄道による流通変革などの近代化によって、西条駅前には酒蔵が立ち並ぶ、独特の風景が出来上がった。

直売所などでの試飲のほか、見学できる酒蔵も。西条では日本酒をより深く理解できる

西条の恒例イベントが「酒まつり」。今年は4年ぶりのフル開催だ。全国各地の蔵から集まった銘柄を試飲しながら歩くもよし、美酒鍋を楽しむもよし。酒都の秋の風物詩だ。

詳細はホームページで https://sakematsuri.com/

駅から少し足を延ばせば、歴史と自然にも触れられる。1200年以上の歴史を誇る安芸国分寺では写経や座禅の体験を。仙石庭園は全国の銘石、奇石などを鑑賞できる。ご当地グルメ「広島へそ丼」やブランドジビエ「栄肉」、「酒スイーツ」などの美味もいろいろ。東広島の多彩な魅力に酔ってみたい。

東広島市の見どころ

安芸国分寺
奈良時代、各地で創建された国分寺の一つ。境内と周辺は国史跡「安芸国分寺跡」。座禅や写経などを体験できる宿坊もある。
東広島市西条町吉行2064/TEL:082-430-7763

 

仙石庭園
6000坪の敷地の回遊型庭園。「仙石富士と仙石湖」は富士山と富士五湖をイメージした同園のシンボル。
東広島市高屋町高屋堀1589-7/9時~17 時/年中無休/1000円/TEL082-434-3360

 

道の駅西条のん太の酒蔵
中国・四国地方最大級の道の駅。酒蔵のような外観が目印。10蔵の酒はもちろん、
野菜や加工品など東広島産品がずらり。
東広島市西条町寺家10020-43/9時~20時30分(直売所)/TEL:082-493-8131

 

東広島市の美味三選

美酒鍋
具材を酒、塩、コショウだけで蒸し焼きにする、酒蔵の賄いから生まれた名物料理。「酒まつり」の他、市内の飲食店ではさまざまな美酒鍋を楽しめる。

ジビエ「栄肉」
銃を使わず、「止め刺し」という手法で処理され、そのまま焼いても臭みが少ない東広島のブランドジビエ。シカ肉とイノシシ肉があり、高たんぱく、低カロリー。

広島へそ丼
白飯にへそに見立てた卵黄と食べるラー油、青ネギをのせ、だし醤油をかければ、他の具材は自由。広島県のへそ(中央)の東広島市豊栄町で生まれたご当地グルメ。


(出典:「旅行読売」2023年11月号)
(WEB掲載:2023年10月5日)


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

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