【羽田が面白い】羽田空港界隈で最新の大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」(2)
飲食店などは主に施設の2階に位置する(写真の左下方向)。奥に見えるのは多摩川と多摩川スカイブリッジ
「ぐるなび」が目利きした全国各地の料理を羽田で味わう
【羽田が面白い】羽田空港界隈で最新の大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(HICity)」(1)から続く
「たびよみリポーター」の佐藤雅美さんと共に訪ねた羽田の新スポットの旅の後編。
配膳ロボットは、「GURUNAVI FOODHALL WYE(ぐるなびフードモールワイ) 天空橋でも活躍していた。ここは「ぐるなび」がプロデュースした全国各地の地元グルメが味わえる店。ぐるなびのスタッフが目利きした料理を羽田で再現。メニューは和食、洋食、中華からバランスよく選択され、HICity の目的の一つ「日本文化の発信」にも一役買っている。
佐藤さんは、「どの料理も郷土色豊かで目移りしそう」と迷ったが、店長おすすめの「海老のチリソース煮」と「沖縄そば」に舌鼓。「海外からのお客さんも喜びそうなお店ですね」と、和の情緒に包まれた店内を見渡しながら料理を味わった。
足湯スカイデッキは空港に隣接した施設ならではの開放感
食後は屋上にある足湯スカイデッキへ。目の前に見えるのは羽田空港第3ターミナル。海外の飛行機も多く駐機していて、外国への思いが募る。そしてこの抜群の開放感は、空港ならではのものだ。
おすすめの時間帯は、南風が吹き離陸にB滑走ロープウェイを使う日の15時~19時。この条件がそろえば、頭上を離陸したばかりの飛行機が行き過ぎる。飛行機の「お腹」を見上げるという貴重な体験ができるのも、HICityならではのものだ。佐藤さんも「羽田を20年間見てきましたが、こんな施設ができるとは、一番の変化ですね」と、感慨深そうに飛行機を見上げ続けていた。
羽田のお膝元・大田区の、個性あふれる土産も魅力
最後にCreadisce(クレアディスケ) へ。ブックショップ、ダイニング、ラウンジが一体になった店舗だが、気になったのは大田区の町工場で作られた土産物だ。畳を使ったコースターや、町工場が作ったコマなどに触れ、佐藤さんは「先端技術を支える確かな技と思いが詰まった品々がたくさん。羽田という土地のもう一つの側面を垣間見た気がしました」と話しながら、土産探しに夢中に。
「羽田は思い出の場所であり、今も気になっている場所。日本の玄関口・羽田ならではの施設が完成して、今後が増々楽しみになりました」と佐藤さん。ラウンジで一休みしながら、「空港を中心として、人とモノと情報が集まる施設なのだなと実感しました。日本には様々な空港がありますが、羽田はやはり魅力的ですね」と、「飛行機に乗らなくても楽しめる羽田の日帰り旅」を締めくくってくれた。
GURUNAVI FOODHALL WYE 天空橋
■11時~21時/無休(臨時休あり)/2階ゾーンJ 2-1/TEL:03-5579-7704
Creadisce
■レストラン6時~16時30分(10時~11時はドリンクのみ)、物販・ラウンジは10時~17時/無休/2階ゾーンJ2-6/TEL:03-6459-9731
HICityゾーンAに開業「ホテルメトロポリタン羽田」
ホテルメトロポリタン 羽田
HICityゾーンAの5階~10階に開業。エアポートサイドやリバーサイドなど13種、237室を備える。東京モノレール・京急線天空橋駅の直上に位置し、空港へのアクセスはもちろん東京、品川、横浜エリアにも近く、レジャーやビジネスの拠点として最適だ。朝食は約50種のビュッフェ。ランチやディナーはイタリアンにニューヨーク的なアレンジを加えたニューヨークスタイルのイタリア料理を提供する。
■2023年12月17日までの開業記念宿泊プランは1泊朝食2人1室1万7840円~(WEB予約限定)/TEL:03-3747-1101
※掲載時のデータです。
文/渡辺貴由
写真/齋藤雄輝
ヘアメイク/依田陽子
(出典:「旅行読売」2023年12月号)
(Web掲載:2023年11月16日)