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【1万5000円で泊まる名湯の宿】名曲「いい湯だな」にも登場する水上温泉 坐山みなかみ(2)

場所
> みなかみ町
【1万5000円で泊まる名湯の宿】名曲「いい湯だな」にも登場する水上温泉 坐山みなかみ(2)

見た目や演出にもこだわった夕食。上州牛ステーキを選ぶとスモークのパフォーマンスも。「肉の焼き加減は自分で調整できるので、好みのミディアムレアでいただくと、口の中でとろけるようなおいしさでした」と佐藤さん。満足度を高めるために、月ごとに料理全般の内容を変えている

 

口コミでも高評価の夕食、地産地消の会席料理に大満足

【1万5000円で泊まる名湯の宿】名曲「いい湯だな」にも登場する水上温泉 坐山みなかみ(1)から続く

口コミでも高評価の坐山みなかみを訪れた「たびよみリポーター」の佐藤雅美さん。伝統の大浴場で温泉を満喫した後は、もう一つのお楽しみの夕食が待っていた。

坐山みなかみの夕食は会席料理、朝食はバイキング。この価格帯だと夕食もバイキングのケースが多いが、「日本人のおもてなしの基本は和食文化。地産地消、地域への貢献も念頭に置きながら、料理長と二人三脚でクオリティーを上げるための努力を続けています」と瀧井雅広支配人。基本プランでも上州麦豚ちり鍋や赤城鶏のスープ仕立てなどに加えて、上州牛ステーキ、谷川茸(あわび茸)と活アワビのバター焼き、ノドグロの一夜干しの3品から1品が選べる豪華版だ。

上州牛に代えて選べる谷川茸と活きアワビのバター焼き(上)と、ノドグロ丸ごと1匹の一夜干し(下)

上州麦豚のちり鍋は、ジューシーで絶品!

品数豊富な夕食の中で、佐藤さんが特に感心したのは上州麦豚ちり鍋。「上州麦豚は軟らかくジューシーで甘みがあり、嬬恋キャベツと上州ネギを巻いて食べると、薄味のダシとの相性が抜群で絶品でした」とご満悦。「今では温泉と同等かそれ以上に料理の評判も良い」という支配人の話にもうなずけた。

朝食バイキングでも、おっきりこみうどん、もつ煮、コンニャク田楽など群馬の名物が人気だった。「食後のデザートの料理長気まぐれプリンの味も忘れられません」(佐藤)

1万5550円で十分に楽しめた2日間。「牧水の湯」の高い天井からポタリと落ちてきた水滴の感触が、今も背中に残っている。「名湯の宿にふさわしく、何度もリピートしたくなる宿ですね」と佐藤さん。公式ホームページから予約すると、大人1人につき500円の売店利用券がサービスされることも付け加えておこう。

文/渡辺貴由
写真/齋藤雄輝
ヘアメイク/依田陽子

「客室は、可能であれば利根川と谷川岳が見える部屋をリクエストしたいですね」(佐藤)
水上駅近くのSL広場にはD51が展示されている
温泉まんじゅうの店やそば店などが並ぶ上越線水上駅前

立ち寄りたい水上温泉街のお店

  

気ママ屋

水上温泉街の中心にあり、主婦3人が手作りのパンや焼き菓子を販売。ひと通りのパンが焼き上がるのは12時前。「目玉焼きパン」170円、「うずらのたまご入りカレーパン」130円など、工夫を凝らしたパンが人気。「トーストセット」500円は9時から販売。イートインも可能で、近所の人々の社交場的存在でもある。
■9時~15時/日・火曜休、年末年始休、不定休あり/上越線水上駅から徒歩15分/TEL:0278-72-1700

※掲載時のデータです。


ひと足のばして「たくみの里」へ

Licca(リッカ)

小さな工房や飲食店が集まった「たくみの里」に、2022年5月にオープンしたアロマ蒸留工房。みなかみ町の自然にひかれて移住した長壁(おさかべ)さん夫妻が、みなかみの森の間伐材や枝葉、湧水を使って蒸留したアロマ商品を販売。下の写真は、エッセンシャルオイルとオイルを垂らして香りを楽しむアロマディッシュのセット3150円~。

佐藤さんもこの店を訪れ、「みなかみの美しい森から生まれるすがすがしい香りに癒やされました。森林セラピーを体験した気分になれました」と話しながら、お気に入りの一品を購入した。


■11時~16時/火・水曜休、年末年始休/TEL080-5331-1161/上越線後閑駅からタクシー15分

※掲載時のデータです。

文/渡辺貴由
写真/齋藤雄輝
ヘアメイク/依田陽子


坐山みなかみ

TEL:0278-72-3221
住所:みなかみ町小日向573
客室:トイレあり10畳和室など全79室
温泉:カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉
食事:夕・朝食=食事処
料金(2人1室利用・税込み): 朝食付き平日1万2250円 休前日1万5550円/2食付き平日1万5550円 休前日1万9950円
※露天風呂、貸切風呂あり
※ひとり泊可(平日のみ、+3000円)
交通:上越新幹線上毛高原駅から送迎15分(13時、15時発、要予約)。上越線水上駅から送迎5分(要予約)/関越道水上ICから3㌔

※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年1月号)
(Web掲載:2023年12月8日)


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。現在、月刊「旅行読売」編集部副編集長。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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