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【1万5000円で泊まる名湯の宿】名曲「いい湯だな」にも登場する水上温泉 坐山みなかみ(1)

場所
> みなかみ町
【1万5000円で泊まる名湯の宿】名曲「いい湯だな」にも登場する水上温泉 坐山みなかみ(1)

柱や梁が見事な「牧水の湯」。13時~19時が女性専用、19時30分~翌1時と5時~10時が男性専用。「ヒノキの香りとクセがなく柔らかな肌触りの温泉に癒やされますね」と、「たびよみリポーター」の佐藤雅美さん

 

15の湯船で温泉三昧の1泊2日 昭和初期の創業時から残る浴場も

利根川上流部に湧く水上温泉は、名曲『いい湯だな』(永六輔作詞、いずみたく作曲)の歌詞に、草津、伊香保、万座に続いて登場する。その「いい湯」を、15もの湯船で堪能できるのが坐山みなかみだ。水上温泉をよく知る人には、「旧水上館」と伝えた方が分かりやすいだろう。同館は2023年3月に名称を変更し、エントランスなどを改装。半露天風呂付きの客室も計5室設置した。伝統と新しさを兼ね備えた坐山みなかみを、旅行好き、温泉好きの「たびよみリポーター」佐藤雅美さんと共に訪ねた。

装いも新たになったエントランス
広々としたロビー、フロントでチェックイン。「館内の造りは複雑ですが、チェックイン時に丁寧に案内していただいたので安心でした」(佐藤)

「予約サイトの最近の口コミを見ると、温泉、接客、料理ともに高評価。建物の古さはご愛敬と言えるほどに、コストパフォーマンスも良いようですね」と佐藤さん。「今回の特集にふさわしい」との直感を信じて、晩秋の水上温泉へ向かった。

上越新幹線上毛高原駅からの送迎バスを降り、広々としたロビーに入ると、右手に上州の山並みが広がった。大きな窓は「ガラスがない!」と勘違いするくらいにチリ一つなく磨き込まれ、もうすぐ雪化粧となる谷川岳もくっきりと見える。そして眼下には利根川。大小の石が転がる川底を清流が洗っている。想像していた以上の眺望に心が躍った。

佐藤さんは「上毛高原駅と水上駅から送迎バスがあるので、女子会などにも利用しやすいですね。それに、冬は雪道の運転に自信がない人にもありがたいです」と話す。アクセスの良さも高評価だ。

スタッフから雄大な景観について説明を受ける佐藤さん。スタッフには外国人も多いが、日本語も堪能でサービスもきめ細やかと評判だ

露天風呂で利根川源流部の水音に癒やされる

15ある湯船のうち、「いい湯」の代表格は「牧水の湯」(冒頭の写真)だ。1927年の創業時からの建物を利用した内風呂に身を沈めると、太い柱と梁に身を守られているかのようで不思議な安心感に包まれた。眼下に見える利根川の流れは、約300キロ先の千葉県銚子市の河口まで続いているという。これまでどれほどの人がこの湯につかり、川を見下ろし、薄暗い天井に目を凝らし、何を思い、何を語り合ったのだろうとその歴史に思いを巡らした。

内湯から階段を下りて行く「牧水の湯」の露天風呂。利根川がより間近に迫る
「牧水の湯」内湯ではヒノキの香りに包まれて、じっくりと温泉と向き合える

趣向を凝らした湯船で、飽きることなく温泉三昧

「牧水の湯」のほかには紫水晶の湯口から温泉が絶え間なく流れる「水晶の湯」、六つの内風呂と二つの露天風呂が連なる「奥利根八湯(はちゆ) 」があり、「牧水の湯」「水晶の湯」にも露天風呂が付いている。さらに岩風呂や桶風呂など趣向を凝らした三つの貸切風呂(45分1650円~)もあり、1泊2日の滞在中はタオルが乾く間もないほど温泉と戯れた。

「趣の異なる二つの大浴場があるのがうれしいですね」と佐藤さん。特に気に入ったのは、「水晶の湯」の樽型露天風呂とのこと。「川音を聞きながらほっこりして、水上温泉の良さを実感しました」と締めくくった。

「水晶の湯」の樽型の露天風呂
「水晶の湯」の「ひば風呂」。13時~ 19時が男性専用、19時30分~翌1時と 5時~10時が女性専用
「奥利根八湯」。左から三波(さんば)石を使った洞窟風呂、利根川を眺める露天風呂、ジャグジー。ほかに内風呂、ヒノキ風呂などがある

坐山みなかみ 
TEL:0278-72-3221
住所:みなかみ町小日向573
客室:トイレあり10畳和室など全79室
温泉:カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉
食事:夕・朝食=食事処
料金(2人1室利用・税込み): 朝食付き平日1万2250円 休前日1万5550円/2食付き平日1万5550円 休前日1万9950円
※露天風呂、貸切風呂あり
※ひとり泊可(平日のみ、+3000円)
交通:上越新幹線上毛高原駅から送迎15分(13時、15時発、要予約)。上越線水上駅から送迎5分(要予約)/関越道水上ICから3キロ

※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年1月号)
(Web掲載:2023年12月8日)


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。現在、月刊「旅行読売」編集部副編集長。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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