【1万5000円で泊まる名湯の宿】コストパフォーマンスに優れた名湯の宿8選 東日本編(2)
温泉成分が変わらぬよう熱交換式で適温にする横手館大浴場「月光の湯」
ここ数年続く物価上昇にコロナ禍、外国人観光客の増加、人手不足などから、宿泊費も上昇の一途をたどっています。そんな中、1泊2食1万5000円前後(税別)で泊まれる、コストパフォーマンスに優れた名湯の宿を全国から紹介します。源泉かけ流し、多彩な湯船、オーシャンビューの絶景、地の物を使った郷土料理など個性豊かな宿を厳選しました。この冬、1年の疲れを癒やしに、温泉旅行に出かけませんか。
横手館【群馬・伊香保温泉】
大正時代築の総ヒノキ造りの客室と茶褐色の「黄金の湯」を楽しむ
伊香保温泉の中心部、石段街からすぐの場所に、1915年に建てられた総ヒノキ造りの本館が堂々と立つ。西棟はフロアごとに共同のトイレと洗面所を使う昔ながらの過ごし方。建具や飾り窓など14室すべてが違う造りで、匠の技と歴史を感じられる。プランにより部屋食も可能で、地元農家直送の野菜など県産の食材を中心にした「山の会席」をくつろぎながら味わえる。大浴場や3か所の無料貸切風呂には、伊香保温泉が誇る「黄金の湯」が源泉かけ流しで注がれている。
TEL:0279-72-3244
住所:渋川市伊香保町伊香保11
客室:トイレなし8畳和室など全40室
温泉:カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
食事:夕・朝食=部屋または食事処
料金(2人1室利用・税込み):朝食付き平日1万100円~ 休前日1万3400円~/2食付き平日1万3400円~ 休前日1万8900円~
※露天風呂・貸切風呂あり、掛け流し
※ひとり泊可(閑散期の平日のみ、+6600円〜)
交通:上越線・吾妻線渋川駅からバス25分、伊香保温泉下車徒歩3分/関越道渋川伊香保ICから11キロ
※掲載時のデータです。
土肥ふじやホテル【静岡・土肥温泉】
駿河湾の夕日を望む露天風呂とアワビやキンメダイの海鮮料理
土肥温泉街の山川沿いに立ち、海側の客室や最上階の露天風呂からは松原公園越しに駿河湾や対岸の清水、冬の晴れた日には遠く南アルプスまで見える。特に空と海の色が刻々と変化する夕景が美しい。藤をイメージした広いロビーやクラブラウンジ、土肥ゆかりの文人資料展示室など施設が充実。五つの源泉を混合した温泉は塩分濃度が高めでよく温まる。ビワの果実酒から始まる夕食はアワビの踊り焼きやキンメダイの煮付け、地魚入りお造り5種盛りなど海の幸が膳を彩る。
TEL:0558-98-1350
住所:伊豆市土肥478-1
客室:トイレあり10畳和室など全38室
温泉:カルシウム・ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉
食事:夕・朝食=半個室食事処または個室食事処
料金(2人1室利用・税込み):朝食付き平日1万2100円~ 休前日1万5400円~/2食付き平日1万6500円~ 休前日2万900円~
※露天風呂・貸切風呂あり
※ひとり泊不可
交通:伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅からバス50分、土肥温泉下車すぐ/伊豆縦貫道月ヶ瀬ICから18キロ
※掲載時のデータです。
海辺のかくれ湯 清流【静岡・堂ヶ島温泉】
波打ち際の開放的な露天風呂と駿河湾の魚介や郷土料理を堪能
リアス式海岸の断崖を生かした宿の入り口は5階にあたり、階が下がるごとに海へと近付く造り。ロビーでは駿河湾と目の前に浮かぶ三四郎島の絶景を眺めつつウェルカムドリンクでひと休み。同じ景色を堪能できる展望大浴場も爽快だが、外階段を下った波打ち際にある露天風呂では海と波音をすぐそこに感じながらの湯あみを体験できる。女性には湯あみ着も用意している。リーズナブルなエコノミー客室でもバス・トイレ付き。郷土料理「鰹のまご茶」が付く朝食も好評だ。
TEL:0558-52-1118
住所:西伊豆町仁科2941
客室:トイレなし6畳+4.5畳エコノミー和室など全42室
温泉:アルカリ性単純温泉
食事:夕・朝食=部屋または和ダイニング
料金(2人1室利用・税込み):朝食付き平日1万3350円~ 休前日1万6650円~/2食付き平日1万6650円~ 休前日1万9950円~
※露天風呂・貸切風呂あり、部屋食
※ひとり泊可(繁忙期を除く限定日、+9900円〜)
交通:伊豆急行線蓮台寺駅からバス40分、堂ヶ島下車送迎(要電話)1分/修善寺道路修善寺ICから45キロ
※掲載時のデータです。
安楽島温泉 湯元 海女乃島【三重・安楽島温泉】
鳥羽湾を望む客室にくつろぎ とれたて野菜と海の幸を味わう
ロビーに入れば大きなガラス窓の向こうに青々と光る鳥羽湾の絶景が迎えてくれる。全客室、その景色を眺めるオーシャンビューの造りだ。地下1500メートルから湧出する自家源泉はpH9.3のアルカリ性単純温泉で、とろとろとした肌触りから美肌の湯とも呼ばれている。樹齢2000余年といわれる古代ヒノキ風呂と、貝をあしらった優美な浴場は朝晩で男女を入れ替える。自社農園で育てた野菜やエディブルフラワー(食用花)、名物のアワビなど、伊勢・志摩・鳥羽の旬が並ぶ食事も楽しみ。
TEL:0599-26-2662
住所:鳥羽市安楽島町1075-100
客室:バス・トイレあり10畳和室など全33室
温泉:アルカリ性単純温泉
食事:夕・朝食=宴会場
料金(2人1室利用・税込み):朝食付き平日 ― 休前日 ― /2食付き平日1万6500円~ 休前日1万8700円~
※露天風呂あり
※ひとり泊不可
交通:参宮線、近鉄鳥羽線・志摩線鳥羽駅から送迎10分(要連絡)/伊勢道伊勢西ICから14キロ
※掲載時のデータです。
☛読売旅行で行く 安楽島温泉 湯元 海女乃島のプランは こちら
(出典:旅行読売2023年12月号)
(Web掲載:2024年1月3日)