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【港町食堂】南伊勢のマダイとマグロ 脂がのる魚を地元の料理で(2)

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【港町食堂】南伊勢のマダイとマグロ 脂がのる魚を地元の料理で(2)

マグロ丼、アオサのみそ汁、小鉢、漬物付き。丼の刺し身は別盛りもできる特選まぐろざんまい御膳(伊勢志摩まぐろ食堂)

 

二つのブランドマグロの味を堪能 ~伊勢志摩まぐろ食堂(五ヶ所浦)・ありすえ(神前浦)~

【港町食堂】南伊勢のマダイとマグロ 脂がのる魚を地元の料理で(1)から続く

南伊勢町は、潮流の速い黒潮と主産地の九州・沖縄より低い海水温度のおかげで、健康的で身のしまった養殖マグロが育ち、町が認める南伊勢ブランドとして3種が登録されている。その一つの「なだまぐろ」を味わえるのが、町東部の五ヶ所浦にある「伊勢志摩まぐろ食堂」だ。

「『なだまぐろ』は熊野灘で曳縄(ひきなわ)で一匹ずつ釣ったクロマグロの稚魚を、その日に漁獲した新鮮なイワシなどをエサに育てています。年中、脂のりが良く、おいしいですよ」と代表の岡田健吾さん。

スタッフのみなさんと代表の岡田さん
元米蔵を改装した天井の高い店内

人気の特選まぐろざんまい御膳(2560円)のメインは、大トロ・中トロ・赤身の刺し身。まずは海水で炊き上げたまろやかな塩で濃厚な脂のうまみを堪能してから、伊勢産のたまりじょうゆと甘めの合わせじょうゆで食べ比べた。

本日のまぐろステーキ(1320円)

タイとマグロの両方を味わいたいなら、町西部の神前浦(かみさきうら)近くのラーメン店「ありすえ」がおすすめ。名古屋で会社員をしていた有末聡さんが、妻の故郷、南伊勢町の魚の味にほれ込み、40年前に夫婦で開いた。名物の鯛ラーメン(1200円)は、県産茶葉を配合した餌のカテキン効果で健康的に育てた町産の「お茶葉(ちゃっぱ)鯛」を使う。バターしょうゆで炒めたタイとアッパ貝が食欲をそそる。タイと鶏のガラでとったあっさり塩スープとの調和も絶妙だ。

鯛ラーメンは、タイフレークや地元産アオサの風味も魅力。残ったスープで鯛茶漬けも楽しめる
有末さん夫妻

「神前浦で育てる南伊勢ブランド『伊勢まぐろ』は、特に赤身や中トロがおいしいクロマグロで、その味を引き立てるよう考案したのが神前丼(1870円)です。上にのるのは、甘めの自家製しょうゆダレの漬けほか、たたきとピリ辛のユッケの3種。今や鯛ラーメンと並ぶ2大看板です」と有末さんは笑顔で語る。

人気の神前丼
地域に根差した「町中華」の趣があるありすえ
神前浦漁港

南伊勢町のタイとマグロ料理がおいしいのは、自然豊かな環境で大切に魚を育てる生産者、その味に驚き伝えたいと願う人の思いが、器の上に見事に盛られているからだろう。

文/児島奈美 写真/宮川 透

 

立ち寄りたい店&見どころ

見江島展望台

南伊勢町の南部中央、伊勢志摩国立公園の風光明媚(めいび)リアス海岸を望む鵜倉(うぐら)園地内に四つある展望台の一つ。「かさらぎ池」と呼ばれる入り江がハート型に見え、恋人の聖地にも認定されている。日の出や星空も美しい。

■見学自由/紀勢道紀勢大内山ICから国道260号経由30キロ/TEL0599-66-1717(南伊勢町観光協会)


伊勢志摩まぐろ食堂

営業:11時30分~13時30分(土・日曜、祝日は11時~14時30分、マグロが売り切れ次第終了)/水・木曜休 交近鉄志摩線志摩磯部駅から徒歩7分の磯部バスセンターからバス18分、薬局前下車すぐ/伊勢道玉城ICから県道169号経由20キロ
住所:南伊勢町五ヶ所浦3959
問い合わせ:TEL0599-77-4401

ありすえ

営業:11時30分~14時、16時30分~19時/月曜・第2火曜休 交紀勢道紀勢大内山ICから国道260号経由18キロ
住所:南伊勢町村山973
問い合わせ:TEL0596-76-1593

 

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年3月号)
(Web掲載:2024年3月28日)


Writer

児島奈美 さん

神戸生まれ。学生時代にバイクで北海道、九州、信州を巡って旅に目覚め、約40か国渡航。1か月のキャンプ旅でも太って帰ってくる食いしん坊で、現在は、旅・グルメ・人物インタビューを中心に、ガイドブックや雑誌、Webなどの制作に携わる。「旅行読売」ではルポがメイン。鉄子や歴女の道も着々と歩む。

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