越信行 涙なくして語れない 駅の物語(2)【泣けるひとり旅】
北の玄関口上野駅
ひとり、列車を待ったあの駅が忘れられない。みなさんにも、そんな思い出や経験はありませんか?なかにはもう消えてしまった駅もあることでしょう。駅旅写真家の越 信行さんが、駅舎の過去、現在に思いをはせ、心震えた駅を紹介します。
越信行 涙なくして語れない 駅の物語(1)【泣けるひとり旅】から続く
駅へ出向いてみると、いろいろな思いが浮かんでくる。「この桜は誰が植えたのだろう?」「奇妙な駅舎はなぜできたのか?」「この町の様子ってどんな感じなんだろう?」などなど枚挙にいとまがない。
もちろんインターネットが普及した現在、現地に行かずとも得られる情報はたくさんある。しかし、その場所に赴いてみないと触れることができない風土や数々のドラマが潜んでいることも確かだ。時には涙なくしては語れない物語に出合えたりする。
人を送り迎えする駅にはそうした「人々の特別な思い」が数々のエピソードとともにたくさん詰まっているのだろう。これからも育まれ続けていくたくさんの物語を探しに、出かけたいと思っている。
文・写真/越 信行
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年5月号)
(WEB掲載:2024年5月30日)