たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

青森でアートに触れ、作品を生んだ自然に和む(2)

場所
> 青森市、弘前市、八戸市、十和田市
青森でアートに触れ、作品を生んだ自然に和む(2)

十和田市現代美術館のシンボルともいえる作品 チェ・ジョンファ《フラワー・ホース》

 

青森県の五つの美術館・アートセンターでアートフェスが開催されている。文化や歴史が異なる地域の5館が連携したアートに触れながら、湿原や渓谷、海岸を彩る花々を愛でる旅へ行こう。

青森でアートに触れ、作品を生んだ自然に和む(1)から続く

白い建物に巨大な「フラワー・ホース」が映える十和田市現代美術館は、常設展示の「スタンディング・ウーマン」も見逃せない。メイン企画は4人のアーティストの新作を展示している。東北の植物のアイヌ語名から作曲した音楽とともに鑑賞するアナイス・カレニンさんの作品など独創的だ。まちなかにも草間彌生さんなど常設の作品があり、街歩きがアートさんぽになる。

5館で最も新しい2021年に開館した八戸市美術館は、同市ゆかりの5人のアーティストのプロジェクトがジャイアントルームに集う。会期中に制作する進行形の作品もあるため、変化していく様子を楽しめる。

一見難しさを感じる現代アートだが、一つの作品に込められたアーティストの思いに触れることで感情移入できる。作品の着想のきっかけが青森の自然や文化と聞けば、その只中で鑑賞する意味が増し、旅が一層味わい深いものになった。

アートフェス開催中の美術館

皮膚のしわや血管までリアルに描かれた ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》
アナイス・カレニン《植物であったことはない》「地上へ上昇する」

十和田市現代美術館

東北新幹線七戸十和田駅からバス35分/TEL0176-20-1127
「野良になる」
▶4月13日~11月17日


 

天井まで約18メートル吹き抜けになっているジャイアントルーム
女子高生をモチーフにした版画を制作するしばやまいぬさん

八戸市美術館

東北新幹線八戸駅からバス20分/TEL0178-45-8338
「エンジョイ!アートファーム‼」
▶4月13日~9月1日

🌼おすすめ花スポット

奥入瀬渓流【十和田市】

十和田湖から14キロの渓流沿いは緑のトンネルの遊歩道。6月~7月、エゾアジサイやオニシモツケなどが咲く。足元の苔にも注目。

 

種差海岸【八戸市】

八戸市東部、三陸復興国立公園内にあり、650種を超える植物が自生している。


AOMORI GOKAN アートフェス2024「つらなりのはらっぱ」
【4月13日~9月1日】
公式ガイドブック付き5館周遊チケット3700円
AOMORI GOKAN アートフェス2024 実行委員会/TEL017-783-3000

<観光の問い合わせ>青森県誘客交流課/TEL017-734-9384

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年7月号)
(Web掲載:2024年6月2日)


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています