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九州縦断食いだおれ!復活した南阿蘇鉄道を再訪(2)【フリーきっぷであの駅へ】

場所
九州縦断食いだおれ!復活した南阿蘇鉄道を再訪(2)【フリーきっぷであの駅へ】

三角駅舎は観光列車「A列車で行こう」運行開始に伴い、2011年にリニューアルした(写真/松尾 諭)

 

  

やすこーん=文

青森県生まれ。2008年の「寝台特急はやぶさ」乗車をきっかけに「乗り鉄漫画家」として活動。駅弁・駅そばのイラストエッセーを描き、テレビやラジオにも出演。著書に『おんな鉄道ひとり旅』(小学館)、『メシ鉄!!!』(集英社)、『やすこーんの鉄道イロハ』(天夢人)など。

 

三角の名駅舎と八代の有名駅弁

九州縦断食いだおれ!復活した南阿蘇鉄道を再訪(1)【フリーきっぷであの駅へ】から続く

熊本で宿泊し、3日目の朝。熊本駅で買った「人吉駅弁やまぐち」の懐かしい味わいのサンドイッチを食べながら、三角線に乗る。終点の三角駅は教会風の木造駅舎でかわいらしい。工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが手掛けた待合室は、洗練された雰囲気だ。

海を眺めてから鹿児島線で八代(やつしろ)駅へ。八代駅弁として有名な「鮎(あゆ)屋三代」を売る店「より藤(ふじ)」を訪ねる。早速できたてを生ビールとともにその場でいただいた。通常ご飯にのる鮎は1匹だが、買ったものは2匹。どうやら最近は大きい鮎がとれず、小さめのもの2匹となっているようだ。

JR九州の鹿児島線、肥薩線と、肥薩おれんじ鉄道の3路線が乗り入れている八代駅
海沿いを走る肥薩おれんじ鉄道(写真/松尾 諭)

乗り換えた肥薩おれんじ鉄道は車内の揺れが心地よく、居眠りしながら2時間半かけて川内(せんだい)駅へ。そこから旅の終わりの鹿児島中央駅へと向かった。列車に乗り続けた割に、いろいろな方に出会えた良い旅だった。旅するほどに思い入れのある場所が増えていく。

文/やすこーん(漫画家) 写真/森田公司ほか

 

使ったのはこのきっぷ!

旅名人の九州満喫きっぷ ◉1万1000円

九州内のすべての鉄道(快速・普通列車の普通車自由席)に1日乗り放題。3回分で1枚(1回分は約3670円に相当)。1人で3回使うか、同一行程の3人グループの日帰り旅にも使える。青春18きっぷに似ているが、私鉄にも乗れる点と通年利用できる点が異なる。新幹線や特急、南阿蘇鉄道のトロッコ列車、肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」には乗れない(別料金)。JR九州の駅や旅行会社などで通年販売。
■期間:通年。有効期間は発売日から3か月以内
■問い合わせ:JR九州案内センターTEL0570-04-1717

 

絶品!この駅弁

鮎屋三代(塩焼き) [八代駅]◉1450円
丸3日かけて作る焼き鮎のだしで炊いたご飯が美味。上にのる鮎は丸ごと食べられる。

 


●モデルコースは2024年5月15日現在の時刻表を基に作成しました。掲載している路線名は主なものです。
●「~円お得」は、モデルコースを通常の鉄道運賃・料金で回った場合と、お得きっぷを使った場合との差額です。
●施設の営業時間は、最終入館やラストオーダーがある場合は、その時間を記しています。

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年7月号)
(Web掲載:2024年8月17日)


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