スーパーはくと・あめつち・やくも全部乗り!秋の鳥鐵旅 2泊3日
観光列車「あめつち」青谷-泊間
お得な「鳥鐵旅ノススメパス」で3日で3つの注目列車に乗車
鳥取の秋を楽しむ鉄道旅。お得な「鳥鐵旅ノススメパス」を使って3日で3つの注目列車に乗ってみよう。
鳥鐵旅ノススメパス
「鳥鐵旅ノススメパス」は、JR西日本の観光ナビ「tabiwa byWESTER」提供のデジタルチケット。鳥取県内のJR(普通)、指定バス、若桜鉄道が3日間乗り放題。乗車前に特急券を購入すれば、スーパーはくと、あめつち、やくもにも乗車できる。鳥取県による駅の御朱印「鳥鐵駅印帳(車両所編)」が購入できるチケット付き。2025年3月末まで発売(利用は4月2日まで)。大人4500円。
まずは、今年12月に開業30周年を迎える智頭急行の特急「スーパーはくと」で山陰へ。12月下旬まで車両に記念ロゴマークが掲げてあり、記念鉄印も智頭駅などで受けられる(500円、12月末まで)。
翌日は、観光列車「あめつち」に乗って山陰の魅力を体感。車窓から望む名峰・大山や神話の名所、鳥取、島根の伝統工芸を用いた車内の調度品など、多彩な見所をアテンダントや地元ガイドが個性豊かに案内する。
ちなみに、「あめつち」は週末を中心に、鳥取~米子~出雲市、出雲市~米子~鳥取、米子~出雲横田、鳥取~城崎温泉の各線区を往復運行する(米子~出雲横田は冬季運休)。全車グリーン車指定席で要予約。車内で限定グッズやドリンクを販売する。乗車4日前までに予約すれば地元素材の食事やスイーツも楽しめる。
帰路は、今春デビューの新型「やくも」に乗車。車体を制御する新開発の「振り子方式」を採用し、より自然な乗り心地に。「乗り物酔いしにくい」と評判だ。
もちろん、沿線の紅葉名所や民芸スポット、11月に漁が解禁になる松葉がにも見逃せない。
沿線の紅葉&民芸&グルメスポット
鳥取民藝美術館(鳥取市)
鳥取駅から徒歩5分
民藝運動に生涯を捧げた鳥取の医師吉田璋也が1949年創設。吉田の指導による新作民藝など5000点以上を収蔵。2025年2月11日まで企画展「灯り展」を開催中だ。日本初の民藝専門店「鳥取たくみ工芸店」が隣接。
■500円/10時~17時、水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始休 ※臨時休あり/TEL0857-26-2367
石谷家住宅(智頭町)
智頭駅から徒歩10分
山林経営などで栄え、因美線の開通にも貢献した石谷家。国内の銘木、高度な技術を駆使した屋敷は国の重要文化財。庭園は国登録記念物で秋のみ公開される。今秋は11月8日~10日、15日~17日の6日間(別途200円)。紅葉を愛でながら散策できる。
■600円/10時~16時30分、水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始休/TEL0858-75-3500
境港水産物直売センター(境港市)
境港駅から徒歩20分
冬の味覚の王様・松葉がに(11月~)や、ベニズワイガニなど旬の魚介が所狭しと並ぶ。乾物、練り物、土産物、食事処などもある。買った魚やカニをその場で刺し身にして味わえる。
■8時~16時頃、火曜休/TEL0859-30-3857
生山神社(日南町)
生山駅から徒歩2分
隠れた鉄道&紅葉スポット。境内に伯備線が走っており、鳥居をくぐると参道を横切る線路が目の前に。踏切がないため入念に左右確認し、線路をまたいで渡ろう。晩秋は石段上の社殿周辺にカエデやイチョウの古木が色づき、一面が赤や黄色の絨毯に。見頃は11月上旬〜中旬。
■境内自由
“昭和”な若桜鉄道もおすすめ
因美線の郡家駅で乗り継げる若桜鉄道は、昭和レトロな車両<昭和号、若桜号、八頭号>と駅舎で有名。田園風景の中を片道19.2キロ、約30分で着く終点若桜駅では、SLやDLの見学(構内入場300円)ができる。
【秋の鳥鐵旅】2泊3日モデルコース
■1日目
07:38 大阪発
↓ 智頭急行「スーパーはくと」
09:42 智頭着 智頭宿、石谷家住宅など
13:33 智頭発
↓ 因美線
14:20 鳥取着 鳥取民藝美術館
宿泊:鳥取駅周辺
■2日目
09:05 鳥取発
↓ 山陰本線「あめつち」
11:12 米子着
11:33 米子発
↓ 境線(鬼太郎列車の運行もあり)
12:21 境港着 境港水産物直売センター、水木しげる記念館など
16:39 境港発
↓ 境線
17:24 米子着 宿泊 皆生温泉、または米子駅周辺
■3日目
11:14 米子発
↓ 伯備線
12:25 生山着 生山神社・石霞渓など
14:17 生山発
↓ 伯備線「やくも」
15:47 岡山着
山陽新幹線などで大阪へ
※あめつち運行日をもとにしたモデルコースです。曜日などにより時刻は変更になる場合もあります。
★鳥取県の旅のヒントがいっぱい!★
◎鳥取県の鉄道旅や最新の観光情報は、鳥取県観光連盟/TEL0857-39-2111
◎鳥取県はまるごとテーマパーク とっとリアル・パビリオン
協力:鳥取県観光戦略課
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年11月号)
(Web掲載:2024年10月11日)