たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

アンパンマン列車、ローカル線、路面電車……鉄道で巡る高知(1)

場所
> 高知市、香美市、香南市、南国市、四万十市など
アンパンマン列車、ローカル線、路面電車……鉄道で巡る高知(1)

土讃線きいろいアンパンマン列車 特急「南風」(大杉駅~土佐北川駅間) ©やなせたかし/フレーベル館・YMS・NTV


来春の連続テレビ小説「あんぱん」の主人公のモデルは漫画家のやなせたかし夫妻。やなせ氏の故郷・高知県を鉄道で巡り、秋の観光を楽しもう。列車や駅には「それいけ!アンパンマン」のなかまたちをはじめ、やなせ氏が手掛けたゆかりのキャラクターがいっぱい!

岡山駅と高知駅を結ぶ特急「南風」は1日5往復、アンパンマン列車が運行している。童心に返って高知へ向かうことができるだろう。

土讃線アンパンマン列車

赤色と黄色の2種類あり、特急「南風」として運転されている。どちらも1号車にアンパンマンたちをモチーフにしたカラフルな普通車指定席「アンパンマンシート」が24席ある。TEL:0570-00-4592(JR四国電話案内センター)

©やなせたかし ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

土讃線土佐山田駅からバスで25分、やなせ氏の故郷、香美市香北(かほく)町に「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」がある。学芸員の澤村明信さんは「本館のために描き下ろした絵画や、絵本原画など貴重な作品も展示しています」と語る。記念館は11月5日〜25年3月28日、改修工事のため休館するが、再開後は一部展示をリニューアルし、より深くやなせ氏の創作世界を楽しめる予定になっている。

香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム

やなせ氏の描いた絵画を展示するギャラリーが人気。壁や床、階段などにも遊び心あふれる仕掛けがある。隣接する「詩とメルヘン絵本館」も入館でき、アンパンマン以外の作品も鑑賞できる。
■9時30分~17時(最終入館16時30分)/火曜休(祝日の場合翌日休)/800円 ※11月5日~2025年3月28日は休館。TEL:0887-59-2300

©やなせたかし ©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
©やなせたし

高知駅から県西部に行くには、特急「あしずり」のほか、観光特急列車「志国(しこく)土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」が土・日曜、祝日を中心に1日1往復運行している。「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は土佐の維新の志士をイメージした列車で、安和海岸では雄大な太平洋を望み、手を振って歓迎する地元の人たちの温かさを感じられる。

志国土佐 時代の夜明けのものがたり

JR四国で人気の三つの「ものがたり列車」の一つ。土佐の幕末の蒸気船をイメージした「クロフネ」、時代の夜明けを連想させる「ソラフネ」の2両で運行する。地元食材で作る趣向を凝らした料理(5500円、要予約)も好評。
■運行日や区間は要確認。TEL:0570-00-4592(JR四国電話案内センター)

ホームから太平洋が一望できる安和駅
2号車「ソラフネ」車内
料理の一例

窪川駅構内にはレストラン「しまんとえきめしFORM」があり、高知県産うなぎなど地元素材を使った料理を提供している。食後は、575枚の天井画のある岩本寺参拝がおすすめ。

しまんとえきめしFORM

高知県産のうなぎのお重3980円は、四万十川沿いで作られるしょう油を使った甘めのたれで味付けしている。焼き上げに15~20分かかるため、事前に時刻を伝えるとよい。
■11時~14時30分、18時~20時/水曜休(不定休あり)。TEL:0880-29-6110

  

窪川駅からさらに先に行くには、土佐くろしお鉄道中村・宿毛線に乗る。66・6キロメートルに22駅ある第3セクター鉄道だ。途中の中村駅では、かつて城があった町歩きや、清流・四万十川を下る屋形船に乗ってみたい。

屋形舟 さこや

佐田沈下橋から三里沈下橋までの往復約50分の船旅。櫓だけで静かに進む時間もあり、四万十川の清流を間近に見ながらリラックスできる。
■9時~16時/不定休/2000円。TEL:090-5147-4023

写真提供:屋形舟さこや

終着の宿毛(すくも)駅付近の海岸では、秋から冬にかけて「だるま夕日」が見られる。蜃気楼の一種で、きれいに見える日は少ないことから「幸運の夕日」と呼ばれる。やなせ氏が考案した中村・宿毛線のキャラクター、サニーくん・サンコちゃんは、この夕日がモチーフだという。

大気と海水との温度差が大きい11月初旬~2月中旬に見られるだるま夕日 写真提供:(公財)高知県観光コンベンション協会
だるま夕日が描かれている土佐くろしお鉄道中村・宿毛線の車両

どっぷり高知旅キャンペーン

「どっぷりど級の極上田舎へ」をテーマに、2028年3月まで実施。高知ならではの歴史・自然・食に加えて、暮らし・文化の魅力を体感してもらい、高知の「どファン」になってもらうことを目指す観光キャンペーン。「市・町・村」にフォーカスした周遊プランもおすすめ。ウェブサイトではお得なキャンペーンなどの最新情報も手に入る。
公式サイトはこちら

 

アンパンマン列車、ローカル線、路面電車……鉄道で巡る高知(2)へ続く

 


<高知駅へのアクセス> 
岡山駅から特急「南風」で2時間40分、高知龍馬空港からバス25分/高知道高知ICから3キロ

<観光の問い合わせ>
高知県観光情報発信館とさてらす
TEL:088-879-6400

 

※記載内容はすべて掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年11月号)
(Web掲載:2024年10月3日)


Writer

旅行読売出版社 メディアプロモーション部 さん

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています