歌舞伎や漁業体験、町歩き…… 地域の人と交流する「どっぷり高知旅」
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歌舞伎の扮装をして芝居小屋「弁天座」の舞台に立つ歌舞伎体験
地域の人と交流し体験することで、文化や自然、歴史を体感
高知県で2024年4月から観光キャンペーン「どっぷり高知旅」が始まる。定番の観光地を巡るだけでなく、地域の人と交流し体験することで、文化や自然、歴史を体感してもらうことを目指す。濵田省司知事は「時にはお節介で暑苦しいほど親切な高知県民が総出でお迎えしたい」と意気込みを語った。
キャンペーンを4年間行うことで、今まであまり注目されてこなかった中山間地域にも光を当て、歌舞伎や神楽、里山や漁業体験などさまざまなコンテンツを用意している。キャンペーン開始に先立ち、「どっぷり高知旅コンテスト」を開催。観光関係者などが応募した166件から7エリア9件が1位に選出された(1位のコンテンツは下記参照)。
1位となった9件の中から、「弁天座で歌舞伎体験」と「神秘と癒やしのパワースポット 伊尾木洞のふしぎ発見 冒険コース」を紹介する。
芝居小屋「弁天座」で、歌舞伎のメイクや着付け体験
香南市赤岡町の芝居小屋「弁天座」では、歌舞伎のメイクや着付け体験、舞台での記念撮影ができる(一般向けの販売は9月からの予定)。
弁天座はかつて存在した芝居小屋を2007年に再生したもので、江戸時代に活躍した絵師である金蔵(通称・絵金)の芝居絵に描かれた芝居を、土佐絵金歌舞伎として毎年7月に地元有志で上演している。弁天座の小屋番を務める浜口尚之さんは「地域の伝統芸能を体験することができ、外国人にも人気です」と話す。
衣装も選ぶことができ、料金は1万5000円と同種の体験としてはリーズナブルという。一度廃業した弁天座の再生に10年かかっており、土佐絵金歌舞伎の保存など関係者の熱い思いを聞いてから舞台に立つと感慨深い。
問い合わせ:弁天座 TEL:0887-57-3060 公式サイトはこちら
連続テレビ小説『らんまん』の撮影も行われた洞窟
伊尾木洞は安芸市の国道55号沿いにある洞窟。土佐湾の海底に堆積した約300万年前の地層が地震によって隆起を繰り返し海食崖となり、波によって岩盤の割れ目が広がった。
洞窟内は地層中の貝殻などが地下水や雨水で溶けて石灰分が固まり、こぶ状のノジュールを形成している。洞窟を出ると、崖をシダが覆っている。安芸市観光ボランティアガイドの会の小原福美さんが丁寧に説明してくれた。その種類なんと40以上。1か所にそれほどのシダが生息するのは珍しく、国の天然記念物に指定されている。
川を何度も渡り、30分ほどで最奥の滝に着く。「ここで連続テレビ小説『らんまん』の撮影が行われたそうです」と小原さんが教えてくれた。
問い合わせ:安芸観光情報センター TEL:0887-34-8344 ホームページはこちら
「どっぷり高知旅コンテスト」1位コンテンツ
○東部エリア
・神秘と癒やしのパワースポット 伊尾木洞のふしぎ発見 冒険コース(安芸市)
○物部川エリア
・いざなぎ流舞神楽鑑賞と体験(香美市)
・弁天座で歌舞伎体験(香南市)
○嶺北エリア
・大人の修学旅行/里山体験~土佐のおんちゃん、おばちゃんと語るいしはらの旅~(土佐町)
○高知市エリア
・日本一のお城下市「日曜市」(高知市)
○仁淀川エリア
・また来てや、みんなでまちゆうでよツアー(仁淀川町)
○奥四万十エリア
・上ノ加江漁協 漁業体験(中土佐町)
○幡多エリア
・「さかなのまち、土佐清水」をまるごと堪能する「土佐の清水さばツアー」(土佐清水市)
・レンタサイクルを活用した自由な四万十川、四万十市内散策(四万十市)
<問い合わせ>
どっぷり高知旅キャンペーン推進委員会事務局(高知県観光政策課)
TEL:088-823-9606
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(Web掲載:2024年3月29日)