アンパンマン列車、ローカル線、路面電車……鉄道で巡る高知(2)
開放感あふれる「しんたろう号」のオープンデッキ
やなせ氏の駅キャラが迎える
アンパンマン列車、ローカル線、路面電車……鉄道で巡る高知(1)から続く
県東部を走る42.7キロメートルの土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線は、全21駅に1体ずつ、やなせ氏がデザインした駅キャラの像がある。始発の後免(ごめん)駅にはキャラ像に加え、やなせ氏が作詞した「ごめん駅でごめん」の歌碑もある。この駅のある後免町でやなせ氏は育った。伯父の柳瀬医院の跡地に造られた公園や、アンパンマンなど石像7体が立つ「やなせたかしロード」があり、町歩きも楽しみたい。
やなせたかしロード
後免駅から徒歩10分の後免町商店街内にある。約400メートルの道に、ばいきんまんやジャムおじさんの石像も立っている。
この路線では「しんたろう号・やたろう号」が1日3便運行。普通列車ながらオープンデッキがあり、追加料金や予約不要で乗車できる。あかおか駅には、駅キャラ21体が勢ぞろいしている。あかおか駅のある香南市赤岡町は、「香南の商都」と呼ばれた昔町で、絵金蔵(えきんぐら)にある大迫力の芝居絵屏風(びょうぶ)でも有名だ。ここから終着の奈半利(なはり)駅までは、きらめく海岸沿いの列車旅を楽しめる。10月4日〜12月20日の毎週金曜は、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の秋季特別運転が行われる。
絵金蔵
江戸時代末期から明治にかけて活躍した絵師・金蔵(通称絵金)が描いた芝居絵屏風が展示されている。
■9時~17時(最終入館16時30分)/月曜休(祝日の場合翌日休)、年末年始休/520円。TEL:0887-57-7117
旅の拠点となる高知駅周辺は、はりまや橋を中心にして十字状に路面電車「とさでん交通」が運行している。高知城をはじめ、高知市街地の観光に便利だ。アンパンマンのラッピング電車も走っている。
高知城
現存天守十二城の一つで国の重要文化財。山内一豊が1601年に築城したが1727年に焼失し、現在の天守は1749年に再建したもの。典雅な独立式望楼型4重6階で最上階の高欄から市街を一望できる。
■9時~17時(最終入館16時30分)/年末年始休/420円 TEL:088-824-5701
どっぷり高知旅キャンペーン
「どっぷりど級の極上田舎へ」をテーマに、2028年3月まで実施。高知ならではの歴史・自然・食に加えて、暮らし・文化の魅力を体感してもらい、高知の「どファン」になってもらうことを目指す観光キャンペーン。「市・町・村」にフォーカスした周遊プランもおすすめ。ウェブサイトではお得なキャンペーンなどの最新情報も手に入る。
公式サイトはこちら
<高知駅へのアクセス>
岡山駅から特急「南風」で2時間40分、高知龍馬空港からバス25分/高知道高知ICから3キロ
<観光の問い合わせ>
高知県観光情報発信館とさてらすTEL:088-879-6400
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年11月号)
(Web掲載:2024年10月3日)