高知・室戸で海洋深層水の魅力を体感!<後編>
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室戸世界ジオパークセンターのジオカフェでは、海洋深層水と日本三大備長炭の一つに数えられる土佐備長炭を使った、ユニークなジオソフト350円が人気。ジオショップでは海洋深層水を使ったミネラルウオーター、塩、マグロの角煮、ウツボの珍味、塩けんぴなどを販売している。
海洋深層水以外にも魅力あふれる観光スポット
室戸には海の魅力を感じられるスポットが多い。ジオパークの象徴でもある室戸岬には、室戸岬灯台や坂本龍馬とともに活躍した中岡慎太郎の銅像が立つ。波の力によって削られた洞窟、御厨人窟(みくろど)と神明窟(しんめいくつ)は、空海が修行を重ねた場所と伝わり、近年ではパワースポットとして評判を呼んでいる。洞窟のなかで響く波の音は「日本の音風景百選」にも選ばれている。
珍しいのは、廃校になった小学校の建物を利活用した「むろと廃校水族館」だ。2001年春に幕を下ろした椎名小学校の教室に水槽などを設置し、ハリセンボン、カサゴ、ウツボといった多彩な海中生物を展示している。屋外のプールには、ウミガメやハンマーのような頭が特徴的なシュモクザメなどが泳ぐ。
この水族館には土・日曜、祝日に1往復、阿佐海岸鉄道のデュアル・モード・ビーグル(DMV)が運行され、乗降できる(ほかに室戸世界ジオパークセンター、室戸岬、道の駅とろむにも停車)。DMVとは、マイクロバスをベースに改造し、線路と道路の両方を走ることが可能な世界初の車両のこと。甲浦(かんのうら)駅から「バスモード」へとチェンジして室戸へとやってくる。海洋深層水の活用同様、DMVもさらなる実用の拡大が望まれる。
1900点もの関連商品があり、東京のアンテナショップでも販売
高知県内には、これまでふれてきた以外にも地酒、醤油、ポン酢、黒酢、雑穀飯、豆腐、化粧水、美容液など海洋深層水を使った商品がある。その数は累計約1900点にも及ぶという。これらの商品は、高知龍馬空港などで買えるほか、東京・銀座の高知県アンテナショップ「まるごと高知」内の特設ブースにおいて、2024年11月30日まで海洋深層水フェアを開催している。
同フェアでは海洋深層水をはじめ、ミネナル豊富な塩、菓子類など約30の商品を取りそろえている。「全国で活用の広がる海洋深層水ですが、日本で最初の取水地として、消費者の身近に感じられる存在となるように、商品を通してその魅力をPRしていきたい」と、まるごと高知の担当者は熱く語る。