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【紅葉の秘湯】貸切露天で紅葉を独り占め 岐阜・奥飛騨温泉郷新穂高温泉 リゾートインちろり庵(2)

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 岐阜県
> 高山市
【紅葉の秘湯】貸切露天で紅葉を独り占め 岐阜・奥飛騨温泉郷新穂高温泉 リゾートインちろり庵(2)

飛騨牛朴葉みそ焼きプランの夕食。全9皿でボリュームも十分

 

飛騨牛や絶品の自家製カレーなど創作コースの夕食

【紅葉の秘湯】貸切露天で紅葉を独り占め 岐阜・奥飛騨温泉郷新穂高温泉 リゾートインちろり庵(1)から続く

夕食は、シェフでもあるオーナーによる和洋の創作コース。オードブル盛り合わせ、サラダ、スープ、魚料理などが続き、予約したプランのメインは飛騨牛の朴葉(ほおば)みそ焼きだった。肉の軟らかさとみその香ばしさに心がほぐれる。締めの自家製カレーは、タマネギやリンゴなど野菜の風味が複雑で深い味わい。このカレーのファンが多いというのも納得だ。結構お腹は満たされていたのに、ペロリと平らげた。料理はワインにも合い、温泉宿定番の和食とはまた違った良さがある。

シェフが長年研究を重ねて完成させた自家製カレー
ちろり庵で飲める地ビール。ラベルは飛騨地方に伝わる人形「さるぼぼ」をデザイン

部屋も洋室で高原リゾートの雰囲気だが、木の廊下を渡って行く露天風呂には湯治場のような風情も漂う。和と洋、両方のくつろぎ方ができる宿だ。

洋室ツインの客室。木製の桟(さん)が入った大きな窓越しに見える紅葉の景色も素敵だ
貸切露天風呂へ続く廊下。露天風呂の入浴時間は深夜0時まで。朝は明るくなれば何時からでも入れる

翌朝、鳥のさえずりに誘われるように目覚め、再び露天風呂へ。大自然の雄大さと静けさに包まれて湯につかっていると、心身ともに解放され、普段の生活では得られないリラックス感に包まれる。

朝食は、予約時に和食か洋食を選べる。今回は和食にしたが、次回はオーナーの奥さんと娘さんの手作りパンが付く洋食も、ぜひ味わってみたい。手作りパンは不定期で販売もしている。

食事は槍ヶ岳を望むレストランで

中尾は奥まった温泉地で、落ち着いて過ごせる。その割にアクセスも良く、ロープウェイから北アルプスの紅葉を一望できる新穂高ロープウェイ乗り場までは車で7分。高山や上高地へも、車で1時間ほどだ。

文/出口由紀 写真/宮川 透ほか

お土産にいかが🛍

  

飛騨山椒(さんしょう)

奥飛騨は古くからの山椒の産地。標高約800メートル、半径約5キロの限られた土地で栽培される高原山椒は、爽やかな香りが際立つ。山椒塩(810円)、山椒粉ミニパック(449円)などの製品を、製造所に併設の直営店や温泉郷周辺の道の駅で販売している。
■直営店は8時30分~17時/土・日曜、祝日休/高山線高山駅からバス1時間16分、村上下車すぐ/長野道松本ICから60キロ/TEL0578-89-2412


  

リゾートインちろり庵

🍁紅葉の見頃:10月下旬〜11月上旬
TEL:0578-89-2646
住所:高山市奥飛騨温泉郷中尾60
客室:全10室
温泉:単純硫黄泉

1泊2食料金(1人分):
2人1室利用 平日1万5550円~・休前日1万6650円~
1人1室利用(繁忙期を除く)平日1万6650円~・休前日1万7750円~
日帰り入浴:10時~14時30分/500円

交通:高山線高山駅からバス1時間30分、星の鐘前下車すぐ/長野道松本ICから63キロ

※料金などは掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年10月号)
(Web掲載:2024年12月18日)


Writer

出口由紀 さん

美味しいものには目がないライター。その土地の空気の中で味わう新鮮な特産品や郷土料理は、旅ならではの醍醐味だと思っている。最近感動したのは、生でかじった北海道の白いトウモロコシと夏の日本海の岩ガキ。土地それぞれの言葉を聞くのも好きで、一期一会の出会いと会話を楽しみながら旅をする。

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