たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【旅して開運】伊勢神宮<三重>(3)参拝の後はおはらい町・おかげ横丁で伊勢グルメ&土産

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 三重県
> 伊勢市
【旅して開運】伊勢神宮<三重>(3)参拝の後はおはらい町・おかげ横丁で伊勢グルメ&土産

赤福餅はかつては食事だったため、箸でいただく

 

伊勢志摩地方の名物を看板に掲げる料理店や土産物店がひしめく

【旅して開運】伊勢神宮<三重>(2)見えるもの、見えないものに感謝し 自己の、知人の、世界の安寧を願うから続く

伊勢神宮内宮の宇治橋前から猿田彦(さるたひこ)神社方面へ真っすぐに続く通りがおはらい町。約800メートルの石畳の道の両脇に、古風な造りの建物が並び、伊勢名物の赤福をはじめ、伊勢うどんやてこね寿ずしの店、甘味や土産物の店などが軒を連ね、参宮後の時間を気ままに過ごす人々でにぎわう。

 

魚春本館

おはらい町

みりん干し、塩干し、いずれも700円~1000円程度(重さにより異なる)
おはらい町の中心部にあり、歴史と風格を感じさせるたたずまい

1931年、おはらい町にて魚商を創業したことが始まりの魚春(うおはる)本館。現在は干物をはじめとする海産物、菓子などの名品、新商品を幅広くそろえている。ここでぜひ買いたいのが「さめのたれ」。和歌山の港に揚がるアオザメやヨシキリザメなどの干物で、塩干しの「しおたれ」と、みりん干しの「あじ(みりん)たれ」の2種がある。三重県でも伊勢志摩地方でしか食べられない貴重な干物だが、神宮では今も「神饌(しんせん)」として供えられ、古くは朝廷への貢納(こうのう)物として重宝された。それを参宮客にも知ってもらいたいと、同店が30年ほど前に商品化した。好みの大きさに切って、オーブンなどで軽くこげ目が付くくらいに焼いて食べる。
■9時30分~17時/水曜(祝日の場合は翌日)休/内宮前から徒歩5分/TEL0596-22-4885
※公式サイトはこちら

 

赤福本店

おはらい町

(左)餅米をまぶした「雪餅」。6個900円(右)冬は注文を受けてから焼く餅入りの「赤福ぜんざい」800円も販売
約140年にわたって大切に守られてきた本店の建物

伊勢土産といえば赤福餅を思い浮かべる人も多いはず。おはらい町の中心部にある赤福本店では、風情ある建物の中でつくりたての赤福餅が味わえる。赤福餅とほうじ茶のセット400円。できたてならではの食感を楽しみたい。ちなみに波のような餅の形状は、五十鈴川のせせらぎをかたどっているそう。また元日を除く毎月1日には「朔日(ついたち)餅」を販売。月替わりの餅菓子が販売されるため人気があり、前日の17時から整理券を配布。券に記載の時間内に購入できる。電話、オンライン予約も可能。12月は雪化粧した大地をイメージした「雪餅」。
■5時~17時/無休/内宮前から徒歩4分/TEL0596-22-7000(総合案内)
※公式サイトはこちら


おはらい町中ほどの一画がおかげ横丁。約4000坪の敷地に江戸から明治期にかけての建物が移築・再現されている。ここにも伊勢うどんをはじめ、伊勢志摩地方の名物を看板に掲げる料理店や土産物店がひしめいている。

 

ふくすけ

おかげ横丁

伊勢うどん600円
松阪牛肉伊勢うどん1200円
開店前から行列ができるが、建物の外にも席があり待ち時間は比較的少ない

普通のうどんの3倍ほどの太さの麺を、だしの利いた黒いたれに絡めるようにして食べる伊勢うどん。一説によると、江戸時代、伊勢参りが盛んになると、ゆでておいた麺にたれをかけてすぐに食べられるように提供する店が増えたことが始まりともいう。ふくすけの伊勢うどんは、もっちりとした食感の太麺と、たまり醤油(じょうゆ)のコクと昆布や鰹節でとっただしが混ざり合ったたれが特徴。メカブ、とろろ、エビの天ぷら、松阪牛肉などのトッピングも楽しめる。
■10時~16時30分/無休/内宮前から徒歩5分/TEL0596-23-8807
※詳細はこちら

 

すし久

おかげ横丁

茶わん蒸しや天ぷらなどが付くてこね寿し(竹)
(左)建物は1989年に復元、改装された(右)昔ながらの大きなかまども使われ続けている

漁師が船上でカツオやマグロなどの赤身の魚をしょうゆなどのたれに漬け込み、酢飯と手で混ぜ合わせて食べたことが始まりともされる「てこね寿し」は、三重県を代表する郷土料理の一つだ。すし久は、1800年代半ばの天保年間にすし店として始まり、その後に料理旅館なども営んだ。往時のにぎわいを伝える建物は豪華で広く、すぐ横に五十鈴川が流れている。同店のてこね寿しは、甘辛いしょうゆだれに漬け込んだ肉厚のカツオの切り身を、しょうゆや砂糖などで味付けした酢飯の上に敷き詰めている。米は三重県のブランド米の御絲(みいと)産コシヒカリを使用。まばゆく輝くカツオが食欲をそそる。てこね寿しは写真の「竹」2100円のほか、「梅」1460円、「松」3000円がある。
■11時~16時30分/無休/内宮前から徒歩4分/TEL0596-27-0229
※詳細はこちら

 

伊勢路栽苑

おかげ横丁

気軽に体験できる苔玉と苔盆栽作り
左手を挙げた猫は人やお客を、右手を挙げた猫は金運を招くという

約100坪の敷地に、伊勢を拠点に活躍する作家の盆栽や四季折々の草花や苗木が並ぶ園芸店。人々でにぎわうおかげ横丁の一角にありながら、季節の移ろいを感じられる空間だ。ここでは各種体験も楽しめ、招き猫の絵付け体験は所要約1時間30分で小サイズ1540円、大サイズ1870円。貯金箱にもなる招き猫に好きな地色を塗り、顔を描いてでき上がり。好きな苗木を選んで苔(こけ)玉を作る体験は所要約30分、2200円~。小さな盆栽に苔を植える苔盆栽作り体験は所要約30分で3190円~。自分で作った土産を持ち帰ろう。
■招き猫絵付け体験は9時30分~16時(無休)、苔玉作り・苔盆栽作り体験は10時~16時(火曜休)/内宮前から徒歩5分/TEL0596-23-3077
※詳細はこちら

文/渡辺貴由 写真/齋藤雄輝


<モデルコース>

➀日目 参宮線・近鉄山田線伊勢市駅
     ↓(徒歩5分)
    伊勢神宮外宮
     ↓(バス20分)
    宿屋五十鈴泊【泊】

②日目 宿屋五十鈴
     ↓(徒歩10分)
    伊勢神宮内宮
     ↓(徒歩すぐ)
    おはらい町・おかげ横丁
     ↓(バス6分)
    近鉄鳥羽線五十鈴川駅

伊勢神宮外宮(豊受大神宮)

■時間:5時~17時(1月~4月、9月は~ 18時、5月~8月は~19時)/無休
■交通:近鉄山田線・参宮線伊勢市駅から徒歩5分
■住所:伊勢市豊川町279
■TEL:0596-24-1111(神宮司庁広報室)


伊勢神宮内宮(皇大神宮)

■5時~17時(1月~4月、9月は~18時、5月~8月は~19時)/無休
■交通:近鉄鳥羽線五十鈴川駅からバス6分、内宮前下車すぐ
■住所:伊勢市宇治館町1
■TEL:0596-24-1111(神宮司庁)

※公式サイトはこちら

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年1月号)
(Web掲載:2024年12月22日)

<開運プレゼントキャンペーンなど、「ゆく年くる年 旅して開運」>
旅行読売2025年1月号📚はこちらの直販サイトでご購入できます。


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

Related stories

関連記事

Related tours

この記事を見た人はこんなツアーを見ています