【鉄道ひとり旅】奥羽山中の錦秋湖から田沢湖線経由で紅葉三昧(2)北上線-奥羽線-田沢湖線
秋の田沢湖線は車窓からの紅葉ウォッチングも楽しみ。写真は田沢湖―赤渕駅間の走行風景(写真/伊藤岳志)
小京都・角館にも寄り道
【鉄道ひとり旅】奥羽山中の錦秋湖から田沢湖線経由で紅葉三昧(1)北上線-奥羽線-田沢湖線から続く
2日目は横手駅から奥羽線で大曲駅に出て田沢湖線に乗り換える。田沢湖線は大曲駅から盛岡駅までの75.6キロを結び、秋田新幹線も同じ線路を走る。今回は乗り継ぎの関係で新幹線を使い、角館駅で降りた。
角館といえば、春の印象が強いが秋の紅葉も格別。とくに角館武家屋敷通り(内町)は黒板塀にモミジの赤がよく映え、角館樺(かば)細工伝承館のはす向かいにある大イチョウの黄葉も美しい。田沢湖・角館観光協会の門脇美佳子さんは「紅葉の見頃は10月下旬~11月中旬。この頃には赤ちゃんの握り拳くらいある日本一大きな西明寺(さいみょうじ)栗が出回り、焼き栗や大福、パフェ、モンブランなどで味わえますよ」と教えてくれた。
角館駅に戻り、田沢湖駅へ。駅前からバスに10分ほど乗ると、田沢湖の白浜地区に着く。瑠璃(るり)色の湖は言葉を忘れるほど美しく、秋には周囲の山々がパッチワークのような紅葉で彩られる。1周約40分の田沢湖遊覧船に乗船すれば、湖上から紅葉狩りが楽しめ、湖のシンボル・たつこ像を見ることもできる。
田沢湖遊泳場の砂浜からしばし湖を眺めた後、クラフトビール醸造所が直営するレストランへ向かった。
文・写真/内田 晃
田沢湖畔のご当地グルメ
畔の杜レストランORAE
ORAE(おらえ)は秋田弁で“私の家”という意味。秋田こまち米を原料に加えたこまちラガーほか4種の自家製ビールと、地元産の旬の食材を使った料理を提供する。行者にんにくソーセージ1280円は自慢の一品。
■11時〜16時(土・日曜、祝日は〜19時。金曜は要予約で17時〜19時も営業。変更の場合あり)/不定休/田沢湖線田沢湖駅からバス12分、田沢湖畔下車徒歩15分/TEL0187-58-0608
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※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2024年11月号)
(Web掲載:2025年1月31日)