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【大阪・関西万博】日本文化の「循環」を表現する日本館

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【大阪・関西万博】日本文化の「循環」を表現する日本館

日本館には内壁と外壁に560枚の国産杉のCLT(直交集成板)が使用されている(写真/経済産業省)

最大の見どころは「火星の石」

4月13日に開幕する大阪・関西万博で、経済産業省は「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマとする日本政府館(日本館)を出展する。「プラントエリア」「ファームエリア」「ファクトリーエリア」の三つのエリアで構成し、日本文化の特徴の一つ「循環」を様々な手法で表現する。

日本館に展示される「火星の石」。壁面に埋め込まれる10個の隕石のかけらには触れられる予定(写真/経済産業省)

最大の目玉になるのは、「火星の石」の展示。南極大陸で日本の南極観測隊によって2000年に発見されたもので、約1000万~1300万年前に火星から飛来したと考えられる隕石だ。約29センチ×17.5センチで重さ12.7キロは世界最大級とされ、粘土鉱物が含まれていることが確認。火星にかつて水が存在していた証拠と見られる。

日本館に設置されるフォトバイオリアクター。チューブの中で水と光で藻類を培養し、有機物生産工場としての可能性も(写真/経済産業省)

ファームエリアでは、光合成を通じて多様な有機物を生み出す藻類にスポットを当て、少量の水で藻類を培養する装置「フォトバイオリアクター」などが展示される。プラントエリアでは、「『ごみ』から『水』へ」をテーマに、会場内のごみを微生物の働きを活用して水やバイオガスに分解する循環施設を展示する。ファクトリーエリアでは、日本伝統の「循環型ものづくり」の実践例などを紹介する。

文/山脇幸二

(Web掲載:2025年2月7日)


Writer

山脇幸二 さん

2022年6月に編集部に着任し、8月から編集長。読売新聞の記者時代は27年にわたって運動部でスポーツ取材に明け暮れた。一時は月の半分近くが出張という生活で、旅行しながら仕事しているような状態だった。今やその旅行が仕事になろうとは…。趣味はロック鑑賞で、ライブやフェスに通うことで身も心も若さを保とうと悪あがきする。矢沢永吉さんを尊敬し、ともに歳を重ねていける幸せをかみしめる日々。

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