【大阪・関西万博】宮田裕章教授プロデュースのパビリオンの記者発表会と体験会を開催
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虹の出現や消滅を体験できるシークエンス2「人と世界の共鳴」(ⒸSANAA)
屋根も壁もないパビリオンで共鳴体験
4月13日に開幕する大阪・関西万博では、各界で活躍する8人がプロデュースするシグネチャーパビリオンが注目を集めそうだ。その中の一つ、宮田裕章さん(慶応大学医学部教授)が手掛ける「Better Co-Being」(ベター・コー・ビーイング)は、「いのちを響き合わせる」をテーマに、森の中に設けられた屋根も壁もないユニークなパビリオンになる。

来場者は15人ずつ一期一会でつながり、多様なアート作品に触れながら、「人と人」「人と世界」「人と未来」という3つのシークエンス(共鳴体験)を満喫できるという。アーティストは、「つながり」を糸などを用いて表現する塩田千春さん、音の世界を創出する宮島達男さんらが参加。宮田さん自身も空に虹を生み出し、「人と世界の共鳴」を具現化する。

パビリオンで使用されるふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」と投稿フォーマット「DROPS(ドロップス)」の体験会が大阪市内で開かれ、参加した人たちは開幕を前に先端技術に触れた。echorbは特殊な振動により脳に錯覚を起こし、多彩な触感を再現する。来場者は手のひらの石に引っ張られるような感覚に導かれ、館内を巡るという。DROPSはスマートフォンのアプリを通じて、会場内で投稿を楽しめる。
文/児島奈美
(Web掲載:2025年2月21日)