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貸切列車「ひとめぐり号」で秋の北海道を満喫してきました!【1日目】

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貸切列車「ひとめぐり号」で秋の北海道を満喫してきました!【1日目】

小樽駅に停車中の「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」。ラベンダーをイメージしたカラーリングが爽やかだ

 

乗車距離約1200km!の周遊旅行

乗り換え不要の特別貸切列車で北海道を周遊したい! そんな旅好きの夢をかなえてくれるのが、日本航空(以下「JAL」)とJR北海道が運行する周遊列車「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」(以下「ひとめぐり号」)だ。

「ひとめぐり号」は、JR北海道の多目的特急車両「ラベンダー」・「はまなす」編成を使った特別貸切列車で北海道を周遊するツアーとして、2021年10月から運行を開始。JALの客室乗務員が「JALふるさとアンバサダー」として企画段階から携わり、ツアーにも同行して乗客をもてなす。

航空機さながらの雰囲気も楽しみながら、北海道を周遊できるとあって人気のツアー。2024年10月に読売旅行が販売した、貸切列車『HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号』でめぐる秋の北海道おもてなしの旅 4日間」の様子をお伝えしよう。札幌駅から「ひとめぐり号」に乗車し、小樽-長万部―東室蘭-帯広―釧路―網走-旭川―札幌と巡る、乗車距離約1200㎞の壮大な鉄道旅行だ。

期待に胸をときめかせ札幌駅を出発!

すっかり秋の気配に包まれた札幌駅のホームに入線してきたのは、淡い青色の特別貸切列車。富良野のラベンダーをイメージした「ラベンダー編成」だ。シックな雰囲気の車内は、Wi-Fi完備、各席にコンセントもあり快適に長旅が楽しめる。

ホームで待つ参加者は、夫婦、親子、友人グループ、そしてひとり旅とさまざま。列車に乗り込むと、グループ客は座席を転換してにぎやかに会話を弾ませ、ひとり客は行程表やガイドブックに目を落としている。これから展開される車窓のドラマに胸をときめかせているのはみな同じ。列車は駅員やスタッフに見送られ、12時過ぎに札幌駅を出発した。

札幌駅ではJALふるさとアンバサダーがお出迎え
車内は2列×2列シート。窓大きく車窓を存分に楽しめる

北海道の魅力をアンバサダーが紹介

札幌駅を出発すると間もなく、JALふるさとアンバサダーからの歓迎のあいさつが車内に流れてきた。各車両にも1名ずつ、JALふるさとアンバサダーが乗車しアテンドを行う。

JALふるさとアンバサダーはほとんどが自ら志願し、「客室乗務員の仕事をしながらも北海道の魅力を伝える手伝いをしたい」とこの業務に就いているそう。アナウンス内容も彼女らが考案。沿線の観光情報に加えて地域の歴史も解説してくれるから、旅の厚みがぐっと増す。車窓にはやがて日本海が出現し、乗客の視線を奪う。澄んだ秋の空と青い海がまぶしい。

車窓に日本海が広がると、いよいよ旅が始まったと実感できた

人気観光地もめぐって、旅は充実

「ひとめぐり号」は、乗るだけではなく沿線の観光もたっぷり楽しめる。1日目は小樽駅で下車し、国内外からの観光客でにぎわう小樽運河を散策した。

加えて地域の人々とのふれあいも楽しみの一つ。小樽駅を出て余市駅に着くと、ホームで地元の特産品が販売されていた。ワインや和菓子や洋菓子……。あっという間に人だがリができて、競って土産を買い求めていた。

1日目は倶知安駅で下車し、貸切バスでルスツ温泉の宿へ。夕食に北海道の幸を満喫し、温泉で疲れを癒やしていると、この先の旅の期待がさらに膨らんだ。

観光用の小舟が水面を滑るように進む小樽運河
ゆるキャラたちも、おもてなし!
北海道新幹線の建設が進む倶知安駅

文・写真/渡辺貴由

貸切列車「ひとめぐり号」で秋の北海道を満喫してきました!【2日目】へ続く


※記載内容は掲載時のデータです。

(Web掲載:2025年3月25日)


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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