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【車窓に春風🌸お花見列車】清流と美を競う桜並木 「スイーツ&お花見」も 長良川鉄道 (岐阜)美濃太田~郡上八幡~美濃太田

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 岐阜県
> 美濃加茂市、美濃市駅、郡上市、
【車窓に春風🌸お花見列車】清流と美を競う桜並木 「スイーツ&お花見」も 長良川鉄道 (岐阜)美濃太田~郡上八幡~美濃太田

関下有知駅付近を走る観光列車「ながら」。赤い車体が桜によく似合う

 

車窓から見える桜は2000本以上

川は谷を造り、谷には街道が通り、鉄道が敷設される。長良川(ながらがわ)鉄道もその理にかない、日本三大清流の一つである長良川に沿って岐阜県南部の美濃太田駅から北濃(ほくのう)駅まで、72.1キロを北上する。車窓から見える桜は2000本以上。桜前線を追って、ローカル線の旅に出かけよう。

起点の美濃太田駅から乗るのは、「ゆら~り眺めて清流列車」。原則1両編成で、1日1往復。普通運賃のみ、予約不要で乗車できる。出発して40分ほどの湯(ゆ) の洞(ほら)温泉口駅から郡上八幡駅にかけては長良川と並走する絶景ポイントがあり、長良川とその支流にかかる大きな橋梁(きょうりょう)を七つ渡る。絶景ポイントでは徐行し、車両は気動車のため架線や鉄柱が視界を邪魔することがない。

沿線ではヤマザクラだろうか、ソメイヨシノだろうか、濃淡さまざまな桜が咲いている。ここにも、あそこにもと、花を追う視線は忙しい。郡上八幡駅の二つ手前の深戸(ふかど)駅では、並行する国道沿いに約50本の桜があり、列車や車を見送っている。

郡上八幡は、古い町並みに水路が張り巡らされた城下町だ。昭和初期開業の駅舎をリニューアルした「郡上八幡駅舎カフェ」でひと息ついたら、北へ800メートルほど歩いて吉田川親水遊歩道へ。郡上大橋から八幡大橋までの間の川辺に設けられた遊歩道は桜に彩られ、郡上八幡城を遠望。城山公園まで足を延ばせば、戦国時代の武将・山内一豊(やまうちかずとよ)と郡上八幡出身と伝わる妻の千代の像があり、2人が埋もれるほどにソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇る。

郡上八幡駅の一つ手前、相生駅前の一本桜。 旅程に余裕があれば途中下車してみたい
駅舎カフェを併設する郡上八幡駅。観光案内所も入っている
城山公園から見た郡上八幡城。栄華を思い起こさせるように桜が咲く

郡上八幡駅まで戻り、往路は観光列車「ながら」で優雅に花見を楽しもう。「ながら」は乗車のみのビュープランもあるが、スイーツプラン(6800円、1日間フリー乗車券付き)がおすすめだ。工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインした豪華な車内で味わうショコラ、ティラミス、ブリュレ、葛アイス……。「花よりスイーツ」とならぬようご注意を。特に関下有知(せきしもうち)駅付近の桜並木はお見逃しなく。30本ほどのソメイヨシノが列車の間際まで枝を伸ばし、桜のトンネルのよう。午後の時間は順光を受け、その艶やかさがいっそう際立つ。

深戸―相生駅間
スイーツプランの料理。ほかに美濃太田駅発のランチプラン(1万8000円)などもある。予約は乗車2か月前の1日から

なお鉄道ファンであれば、終点の北濃駅まで乗り通したい。北濃駅では到着を祝うかのうように駅手前から桜並木が迎えてくれる。

文/渡辺貴由

  

🔳問い合わせ:長良川鉄道/TEL:0575-23-3921

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年4月号)
(Web掲載:2025年4月4日)


Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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