【車窓に春風🌸お花見列車】天の橋立と山里の桜を観光列車で楽しむ 京都丹後鉄道(京都)西舞鶴~天橋立~夕日ヶ浦木津温泉(2)

水戸岡鋭治氏がデザインを手掛けた「丹後あおまつ号」の車内
丹後あおまつ号で花見を
【車窓に春風🌸お花見列車】天の橋立と山里の桜を観光列車で楽しむ 京都丹後鉄道(京都)西舞鶴~天橋立~夕日ヶ浦木津温泉(1)から続く
観光船で天橋立桟橋に戻り、天橋立駅から15時21分発の「丹後あおまつ号」に乗車した。車内は木目を生かしたレトロな造り。テーブル席のほか、海側を向いたカウンター席やくつろげるソファ席もある。駒猫などショーケースの工芸品を鑑賞し、カウンターで注文後に淹(い)れてくれる丹鉄珈琲(たんてつコーヒー)のホット(400円)を購入。カウンター席に座り、遠ざかる天橋立を眺めつつ味わった。

列車は西へ、山里や郊外を走る。道路沿いや川沿いなどに、ちらほらと桜の木が見える。岩滝口駅や京丹後大宮駅では、桜がトンネルのように線路を覆っていた。乗車して40分ほどで夕日ヶ浦木津温泉駅に到着。構内には天然温泉の足湯「しらさぎの湯」があり、泉温は30度と低めだが、列車や線路沿いの桜を見ながら湯につかれる。この駅で途中下車し、構内で花見をしたら、17時17分発の「丹後あおまつ号」に乗って西舞鶴駅まで戻ろう。



追加料金なしの瀟洒(しょうしゃ)な観光列車のカウンター席やソファ席に座り、車窓から日本海と桜を満喫するゆったり旅。1泊2日で楽しむなら、豊岡駅まで乗り通し、城崎温泉に足を延ばしたい。
文/児島奈美
