【お得きっぷで鉄旅へ】“18きっぷポスターの聖地”下灘駅へ 四国の撮影地を鈍行列車でたどる(2)青春18きっぷ3日間8030円お得!

予土線江川崎駅で並ぶ海洋堂ホビートレイン(左)と鉄道ホビートレイン(右)
大阪発◉2泊3日
松山🚃下灘🚃八幡浜🚃高知🚃大歩危 ~予讃線・予土線・土讃線~
〝予土線3兄弟〟の一つ「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」に乗車
【お得きっぷで鉄旅へ】“18きっぷポスターの聖地”下灘駅へ 四国の撮影地を鈍行列車でたどる(1)青春18きっぷ3日間8030円お得!から続く
八幡浜駅から再び予讃線に乗車して南下する。北宇和島駅からは山あいの清流、四万十川(しまんとがわ)を眺めながら走る予土線に乗り換える。乗車するのは、〝予土線3兄弟〟の一つ「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」。
「かっぱの世界」をコンセプトに、かっぱのぬいぐるみやフィギュアを展示するユニークな車両で、青春18きっぷでも乗れる。予土線の土佐昭和―土佐大正駅間の橋梁(りょう)も、2011年夏のポスターに登場した場所なので車窓に目を凝らしたい。
2011年夏のポスターは、予土線土佐大正―土佐昭和駅間の第4四万十川橋梁と並ぶ沈下橋が印象的。「家の冷房を消して、涼しい日本へ旅にでた。」のキャッチコピーは、東日本大震災後の節電が推奨される世相を映す
窪川駅から乗り継ぐ土讃線の安和(あわ)駅と西佐川(さかわ)駅も18きっぷポスターに選ばれている。23年夏のポスターになった西佐川駅は、NHK連続テレビ小説で有名になった植物学者、牧野富太郎博士ゆかりの地に近い。
土讃線安和駅も2020年春のポスターに採用された風光明媚(めいび)な海駅
2023年夏のポスターの土讃線の西佐川駅は、1997年冬以来、26年ぶりの再登場となった。キャッチコピーは「夏の雲、草木の美しさ。急いでいたら見えなかったもの。」
この日は高知駅周辺に泊まり、3日目は吉野川の急流が作り出した名勝、大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)を目指した。大歩危駅前の観光案内所で電動自転車をレンタルすれば、周辺の観光スポットを回れる。おすすめは、ホテルやレストランの複合施設「大歩危まんなか」を発着する遊覧船や、道の駅大歩危の妖怪屋敷、小歩危駅近くの小歩危展望台など。ちなみに小歩危駅のホームも、17年夏の18きっぷポスターに採用された。
高知の夜は、カツオのたたきで決まり!
小歩危展望台からは急峻な山と渓谷を走る土讃線が一望できる
帰りは吉野川の渓谷美や、秘境駅として有名な坪尻(つぼじり)駅を車窓に眺め、再び瀬戸大橋を渡る。その後、普通、快速列車を乗り継ぎ、18時43分、大阪駅に着く。
文/伊藤岳志
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年7月号)
(Web掲載:2025年8月11日)