【空から灯台】安乗埼灯台<三重県志摩市>

波静かな的矢湾と太平洋を分ける安乗岬に立つ安乗埼灯台
的矢湾の入り口に立つ珍しい四角い灯台
安乗崎は、志摩半島東部に切れ込む的矢湾の入り口にある。的矢湾はカキや真珠貝の養殖で知られ、遊覧船が行き来する風光明媚(めいび)な地。一方、外海は暗礁が多く、周辺の大王崎、鎧崎(よろいざき)とともに古くは「志摩三崎」と呼ばれ、海の難所として知られていたという。
木々を抜けた先にある小さい灯台は、少々、秘境感があった。四角形の灯台は全国的に珍しい。灯台からはリアス海岸の入り組んだ地形を一望できる。灯台の前は芝生広場になっており、併設するカフェで、ボールやラケットを借りて自由に遊ぶことができる。伊勢志摩伝統の干し芋「きんこ芋」を使用したパフェやソフトクリームもおすすめだ。
近くには灯台資料館があり、初代灯台の3分の1スケールの模型をはじめ、この灯台に関する資料が分かりやすく展示されている。
ドローン撮影/⻘⾕ 慶
ドローン撮影した灯台の動画ロングバージョン(4分)は👉こちら



【安乗埼灯台】
高さ:15メートル
初点灯:1873(明治6)年
参観:参観9時~15時45分(3月~10月の土・日曜、祝日は~16時15分)/無休/300円
交通:近鉄志摩線鵜方駅からバス30分、安乗埼灯台口下車徒歩10分/伊勢道伊勢西ICから32キロ
備考:「日本の灯台50選」、国の登録有形文化財
TEL:0599-47-5622(燈光会 安乗埼支所)
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2025年10月号)
(Web掲載:2025年10月14日)